中年映画館 > 1990年代 > 1991年の主要な映画(アカデミー賞等受賞作以外)8

1990年代

1991年の主要な映画(アカデミー賞等受賞作以外)8

1991年の主要な映画(アカデミー賞等受賞作以外)8

■中国・香港・台湾映画

◆「狼たちの絆」監督:ジョン・ウー
※ジョー(チョウ・ユンファ)とジム(レスリー・チョン)はパリで名画専門の泥棒をしていた。ジョーは次の仕事を最後に足を洗い、幼なじみの恋人チェリー(チェリー・チェン)と香港に帰ろうと思っている。だが、この計画にはいくつものワナが仕掛けられており、激しい銃撃戦の末に、ジョーは崖から車ごと転落して行方不明になる。数年後、香港へ帰ったジムとチェリーは、恋に落ちて結婚する。そんなある日、ジムはパリで最後に盗もうとして失敗した絵がオークションにかけられていることを知る。ジムはジョーの仇打ちとばかりにその絵を盗む計画をたてる。そこへ死んだとばかり思っていたジョーが、車椅子姿で現れた。2人は厳重な警戒をかい潜り、因縁の絵の強奪に首尾よく成功する。だが、彼らの育ての親でもある悪徳美術品コレクター、チョウ(ケネス・ツァン)の一味が、名画の奪いにやってきた。ふたりは絶対絶命の危機に陥る。
チョウ・ユンファがB型肝炎による1年間の休養からカムバックし、レスリー・チョンがこの作品を最後に引退すると宣言した作品。ただしレスリー・チョンはのちに宣言を撤回。
> YouTubeの張國榮周潤發在[縱四海]裡的經典舞蹈鏡頭

◆「枯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」[VHS] 監督:エドワード・ヤン
※1960年、国民党政府と共に台湾に移住してきた張家の次男スー(張震)は、中学の夜間部に通っており、不良少年グループ・小公園のモー(王啓讃)、飛行機(柯宇綸)、ズルらと同級生だった。スーは少女ミン(楊静恰)と知り合うが、彼女は小公園のボス、ハニー(林鴻銘)の恋人だった。ハニーは対立する軍人村グループのボスとミンを奪い合い、相手を殺して台南へ逃げていた。ある時スーはミンと一緒にいたと軍人村グループに因縁をつけられるが、転校生で軍の指令官の息子マー(譚至剛)に助けられる。スーはミンへのほのかな愛と、マーとの友情を育んでいく。軍人村の現ボス、シャンドンはハニーの弟アルテヤオを出し抜いてズルに小公園グループをまとめさせ、自分がそれを牛耳ろうとしていた。そんな頃、ハニーが帰ってくるが、シャンドンに殺される。ミンはショックで寝込み、スーは台湾人ヤクザとともにシャンドンを殺す。そんなある日、ズルからミンとマーの仲を告げられる。
男子中学生によるガールフレンド殺害という実際に起きた事件を基に当時の台湾の社会を描いた作品。
> YouTubeの?嶺街少年殺人事件

◆「紅夢」[VHS] 監督:張芸謀チャン・イーモウ
※1920年代の中国。父親を亡くした頌蓮(コン・リー)は、貧しい暮らしから抜け出すため、19歳の夏に嫁に行く。嫁ぎ先はその地方の素封家で、頌蓮の前に3人の夫人がおり、それぞれ一院、二院、三院と呼ばれる住居に住んでいた。第4夫人となった頌蓮が住居として与えられた四院にはその日、内も外も赤い提灯が飾り立てられていたが、それは大旦那・陣佐千(マー・チンウー)の寵愛を得ることができるという印であった。だが初夜の日は、大旦那が床入りしてまもなく第3夫人(ホー・ツァイフェイ)に邪魔され、何事もなく終わったが、すぐ無理矢理に女とされる。頌蓮はそれぞれの夫人に会うが、彼女の身の上に同情を寄せる第2夫人(ツァオ・ツイフェン)に対し、舞台の人気女優だった第3夫人は露骨に頌蓮に対抗意識を燃やしていた。この屋敷では、大旦那が絶対的な権力を持ち、何事も先祖代々のしきたりが優先され、第1夫人(チン・スウユエン)を始め、夫人たちは彼の寵愛を得るためにのみ生きているようであった。ある日、父の形見の笛がなくなったので頌連は、召使の雁兒の部屋を探すと、部屋中の赤い提灯と頌連の名を書いた呪い人形があった。しかも頌連の名を書いたのは彼女に同情的な第2夫人だった。第2夫人こそ旦那の関心を得るためにはどんな悪事もしかねない女だった。やがて頌連は、第2夫人と出入りの医師との不倫を暴露する。その結果、第2夫人は斬首される。衝撃を受けた頌蓮は…。
悲情城市」の監督ホー・シャオシェンが製作総指揮を務めたチャン・イーモウ=コン・リー・コンビの第3作。。
> YouTubeのRaise the red lantern trailer

◆「推手」監督:アン・リー李安
※ニューヨークにやって来た太極拳の老師の朱(ラン・シャン)が、コンピューター技師の一人息子アレックス(ワン・ボーチャオ)、息子のアメリカ人の妻で作家の卵のマーサ(デブ・スナイダー)と6歳の孫ジェレミーの家庭へ身を寄せて一ヶ月が経った。英語も分からず、マーサのつくる料理も口に合わない朱が家にいることで、マーサは神経過敏になり、本の執筆も進まず、ストレスが溜まるばかりだった。アレックスはそんな妻と父の板ばさみで気苦労が絶えない。そんなある日、朱は太極拳を教えていた中国人学校で見事な〈推手〉の技を披露したことから、料理教室の先生の陳夫人(ワン・ライ)と知り合い、お互いに親しみを覚えた。ある日の夕方。散歩に出た朱が夜になっても帰らない。父を探し疲れたアレックスはマーサをなじり、キッチンで大暴れして外へ飛び出す。幸い、朱は夜中になって警察に保護されて帰宅した。マーサは朱に初めて優しい言葉をかける。アレックスは思案の末、父と陳夫人の仲を取り持つことで、二人が一緒になり、自分たちと別居生活を営んでくれるよう画策する。
本作はアン・リー監督の長編映画デビュー作で、ベルリン映画祭グランプリ受賞の「ウェディング・バンケット」(1993年:YouTubeのThe Wedding Banquet (1993))、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「恋人たちの食卓」(1994年:YouTubeのEat Drink Man Woman (trailer))に先立つ〈父親三部作〉の第一作。また推手(すいしゅ)とは、太極拳の組み手の一つで、防御がそのまま攻撃に転じ、攻撃が防御に転じる攻防一体の技術。

◆「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」監督:チン・シウタン
※高僧の白雲(ラウ・シュン)と若い僧フォン(トニー・レオン)が、大国寺に黄金の仏像を届けるため苦難の旅を続けていた。途中野盗に遭遇した2人は、野盗を追ってきた青年剣士イン(ジャッキー・チョン)と知り合いになる。白雲とフォンが布施を得るために入った町は暴力がはびこり、人々の心も荒んでいた。夜、一夜の宿にと蘭若寺へ向かった白雲とフォンを黄金の仏像を狙う野盗が付けて来るが、あたりに立ちこめる邪気に恐れをなして森へ逃げ帰る。野盗は琴の音がする屋敷に美女を見つけて乱入するが、美女ロータス(ジョイ・ウォン)も姉コチョウ(ニナ・リー)も妖怪だった。彼女たちや古木の妖怪ロウロウ(ラウ・シー・ミン)に襲われた野盗が上げる悲鳴を聴いた白雲は、フォンに仏像を守るよう命じて、妖怪を探りに行く。
妖怪と僧侶との戦いをSFXを駆使して描いたファンタジックホラー・シリーズの3作目。
> YouTubeのA chinese Ghost Story 3 - Jacky Cheung Live

◆「プロジェクト・イーグル」監督:ジャッキー・チェン
※アジアの鷹(ジャッキー・チェン)に、かつて力を貸した男爵からメッセージが届いた。それは、第二次大戦中、ナチス・ドイツのカタリン男爵が砂漠に隠した金塊250トンを見つけるとその一%が報酬として与えられるという壮大なプロジェクトだった。ジャッキーは財宝のありかを解く手がかりをつかむが、それはかつてのドイツ軍の基地の中に隠されていた。謎を握るのはカタリン男爵の副官だった男だが、彼は失踪してしまっていた。副官の孫娘エルザ(エヴァ・コーボ)、男爵の呼び寄せた中国系の女性歴史家エイダ(ドゥドゥ・チェン)、そして旅の途中で拾った日本人少女、桃子(池田昌子)も加え、ジャッキーは基地の眠っている砂漠に向かう。
> YouTubeのプロジェクト・イーグル予告
宝捜しのプロフェッショナルの活躍を描いた「サンダーアーム / 龍兄虎弟」(1986年:YouTubeのArmour of God (1986) - Trailer)の続編で、ジャッキー・チェンの主演・監督作としては、「奇蹟 / ミラクル」(1989年:YouTubeのJackie Chan - Miracle Trailer)に続く作品である。

◆「炎の大捜査線」監督:チュー・イェンピン
※刑事ウェイ(レオン・カーフェイ)の目の前で、恋人の父親である警察署長が殺された。事件直後に爆死した犯人の指紋は、2年前に処刑された囚人のものだった。ウェイはその謎を解くために、犯人が入所していた悪魔島と呼ばれる極悪犯の集まる監獄、火焼島に自ら入獄する。そして、恋人を殺したヤクザを刺殺したロン(ジャッキー・チェン)、ロンに殺されたヤクザの兄ピンバル(アンディ・ラウ)らが次々に入獄してきた。また息子に会うため脱獄を繰り返している気のいい男キア(サモ・ハン・キンポー)らもいた。弟の仇を討とうとするピンバルとロンは死闘を繰り広げ、重傷のまま独房に入れられる。再び脱獄を企てたキアはまたも失敗し、一緒に脱獄を図ったクイ(ジミー・ウォン)は銃殺され、キアも処刑を言い渡される。また、仲間を殺され看守を撃ち殺したウェイも銃殺刑を宣告される。だが、死んだはずの4人は、マニラ空港で再会する。彼らは監獄で死亡したと処理され、麻薬組織のボスを暗殺すべく狙撃手として蘇ったのだ。
死刑を執行した囚人をスナイパーに仕立て上げるといった実話を元にした映画で、香港の大スター3人がひとつの映画の中で命を落とすと話題になった。
> YouTubeのIsland Of Fire (Jackie Chan) action

◆「RIKI-OH 力王」監督:ラン・ナイチョイ
※暴漢から恋人(グロリア・イップ)を守ろうとして、相手を殺してしまった資産家の息子リキオウ(ヤング・ファン)は、殺人罪で刑務所送りとなる。その刑務所は極悪人ばかりを集めた地獄のような所で、連日囚人が血祭りにあげられていた。リキオウに目をつけた囚人管理部長(ファン・ムイサン)は指揮下の東西南北四つの管区のボス、四天王と戦わせる。リキオウは次々に四天王と管理部長を倒し、ついに所内を牛耳る悪の張本人の所長(ホー・カクー)と対決する。
鷹匠政彦の原作、猿渡哲也の作画になる人気コミック「力王」を映画化した作品。
> YouTubeのRiki-Oh: Story of Ricky (力王 lik wong) part 1/9

◆「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」監督:ツイ・ハーク
※清朝末期、英米など列強は中国を侵略しようと目論んでいた。友人の黒旗兵の統率者リュウと式典に参加していたフェイフォン(リー・リンチェイ)は、中国伝統の獅子舞に発砲してきた欧米の銃弾をかいくぐり、無事に獅子を舞い収めさせる。政敵に追われベトナムに左遷されるリュウは無念の思いを、不平等条約と墨書した扇子と共にフェイフォンに託し、武道師範として自警団を組織し、治外法権をカサに着る欧米はじめ不逞の輩を懲らしめてくれと頼む。一方フェイフォンの評判を聞いて、弟子になるため田舎からやってきたフー(ユン・ピョウ)は弟子のアメリカ帰りのどもりのソー(ジャッキー・チョン)、エイ(ケント・チェン)、さらにフェイフォンの年若き叔母イー(ロサムンド・クァン)らと知りあう。ところが街にはサーコー率いるやくざの一団がのさばっていた。フーとエイは彼らと暴力沙汰を起こす。そんな折、フェイフォンは英語が得意なソーを連れて、警察長官の同席の元、英米代表と式典で負傷した責任について交渉中だった。ところがそこへフーたち自警団とサーコー一味が乱入する。その騒ぎはフェイフォンの活躍で静まるが、政敵リュウと親しいフェイフォンを快く思っていない長官から自警団と共に謹慎を言い渡され、さらに英米代表と敵対するきっかけをつくってしまう。
中国の清朝末期〜中華民国初期に実在した近代中国最大のヒーロー、黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)の活躍を描いた人気シリーズの1作目。リー・リンチェイ(ジェット・リー)は第3作まで主演を務めた。
> YouTubeのOnce Upon A Time In China


<<1991年の主要な映画(アカデミー賞等受賞作以外)7 | 中年映画館トップへ | 1991年の主要な映画9>>

この記事へのコメント

コメントを書く

お名前
メールアドレス
URL
コメント
認証コード
[必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

人気ブログランキングへ

Powered by Seesaa
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。