■日本映画
◆「遊びの時間は終らない
※警察は国民のイメージ上昇を狙って筋書きの無い防犯訓練を行うことにした。しかし銀行強盗役に選ばれた警官・平田(本木雅弘)は、まじめで融通のきかない性格だった。彼は大真面目に強盗計画を立て犯人に成り切る。素早く平田を検挙するはずだった警官がドジを踏んで平田のモデルガンで撃たれてしまい、死人扱いとなったことから、平田は人質とともに銀行に篭城する破目に。しかもこのことが、TVディレクター(萩原流行)によってテレビ中継され、次第に平田をヒーロー扱いすることになり、銀行の前には大勢の野次馬が殺到する。警察は適当に落ちをつけてなんとか穏当に訓練を終わらせようとするが、平田は一向に応じようとはしない。警察の意図は次々とくじかれ、ついには…。
都井邦彦の小説「遊びの時間は終らない」の映画化で、萩庭貞明監督のデビュー作。
◆「あの夏、いちばん静かな海。
※生まれつきの聴覚障害者である茂(真木蔵人)は、掃除車の助手をしている。ある日、茂は海岸脇のゴミ収集所に捨ててあった壊れたサーフボードを持ち帰って修理し、やはり聴覚障害を持つ恋人の貴子(大島弘子)を連れて海に出掛けた。茂は必死にサーフィンに挑戦するが失敗を繰り返す。常連のサーファーたちに笑われながらも練習に明け暮れる茂を貴子は微笑みながら見守っていた。そしてサーフボードが壊れてしまうが、茂は給料日を待って新品を買うと、また海に通い詰めた。スーツもつけずにサーフィンをする茂のひたむきさを見たサーフショップ店長の中島(藤原稔三)は、彼に一着のウェストスーツとサーフィン大会の出場申込書を差し出した。
北野武監督の3作目にして北野作品唯一のラブストーリー。
> YouTubeの「あの夏、いちばん静かな海。」予告編
◆「王手
※大阪・新世界に住む、真剣師の飛田(赤井英和)と、プロの名人を目指す香山(加藤雅也)は幼なじみで、対照的な性格でありながら将棋が取り持つ腐れ縁ともいうべきの仲だった。香山は薬屋の加奈子(仁藤優子)に想いを寄せていたが、彼女は将棋オタクの香山がじれったい。一方、日本海の温泉町に出向いた飛田は、そこでストリッパーの照美(広田玲央名)と出会い、好きになる。そんな折り、二人の前に伝説の老真剣師・三田村(若山富三郎)が現れる。老いても強い三田村に飛田は歯が立たない。そんな中でも借金取りから逃げながら、プロ、アマ問わず真剣勝負に燃える飛田。やがて彼は名人戦に挑むことになる。
真剣師とは、賭け将棋を生業とする将棋指しで、老真剣師・三田村を演じた若山富三郎は本作が遺作となった。
◆「男はつらいよ 寅次郎の告白
※寅次郎(渥美清)の甥・満男(吉岡秀隆)が想いを寄せる泉(後藤久美子)が東京の大手楽器店に就職のための面接に再び上京する。寅次郎もまた、柴又へ帰って来た。そして久しぶりに皆で楽しい一時を送る。翌日、満男は泉の会社訪問に付き添うが、就職はうまくいかず泉は静岡に帰ってしまう。また寅次郎も旅に出て鳥取へと向かうが、そこで偶然泉と再会する。母親(夏木マリ)の再婚を素直に喜べない泉は、その寂しさを紛らすために鳥取まで来たのだ。そのことを彼女からの絵葉書で知った満男も鳥取へと向かい、泉と再会する。寅次郎はふたりと共に、かつて恋した聖子(吉田日出子)が営む旅館へ案内する。だが、聖子の亭主は死んでしまっていた。
「恋の悩みならおじさんのキャリアがモノを言う」がキャッチコピーの男はつらいよシリーズ44作目。
> YouTubeの男はつらいよ 寅次郎の告白 予告
◆「おもひでぽろぽろ
※東京生まれで東京育ちのタエ子(声:今井美樹) は、27歳になった1982年の夏、会社から10日間の休暇をもらって姉ナナ子の夫の実家である山形の片田舎・高瀬へ旅をする。タエ子は小学校5年生の時、田舎がなくてとてもさみしい思いをした記憶があったが、旅の途中にその頃の出来事を思い出していた。そして、彼女は小学校5年生の自分を連れたまま高瀬に到着した。明け方に着いたタエ子を駅まで迎えに来ていたのは、親せきの青年トシオ(声:柳葉敏郎) だった。年はタエ子より2歳下だったが、頼りになる好青年で、彼によってタエ子はいろんな田舎の表情を知る。そして自然と調和しながら生きている農家の人々の姿に、タエ子は地に足の着いた生活の魅力を発見するのだった。
岡本螢・刀根夕子の漫画をスタジオジブリがアニメ化。英題は「Only Yesterday」。キャッチコピーは糸井重里の「私はワタシと旅に出る」。
> YouTubeのMarta: Genesis in Omoide poro poro (おもひでぽろぽろ)
◆「陽炎
※背に菩薩の刺青をした城島りん(樋口可南子)は、不知火おりんと呼ばれ、切れ味鋭い札捌きで知られる女胴師である。ある日、大阪の難波政組に向かったおりんは、偶然義弟の市太郎(本木雅弘)に出会う。両親亡き後、若旦那として熊本・二本木の料亭・八雲を継いでいるはずの市太郎は、岩蔵(白竜)が率いる岩船一家に店を乗っ取られていた。そして、おりんは店を取り戻すため、二度とまたぐことはないと思っていた八雲の敷居に足を踏み入れた。女将の千代春(かたせ梨乃)は動揺し、またそこには20年前のおりんの実父のかたきで岩蔵の胴師・常次郎(仲代達矢)がいた。やがて岩蔵の元に難波政組の親分・政吉(岡田英次)が祭りの花会に出席するという知らせが届く。そしてその胴師の名には“城島りん"と書かれていた。
樋口可南子が主演した人気シリーズ全4作の第1作で、2作目以降は高島礼子が主役を演じた。
◆「風、スローダウン
※プロのオートバイレーサーを夢見てアルバイトに励むオサム(石田靖)、父親の事業を継ぐことを約束されているボンボンのヤスヒロ(西川忠志)、そして暴力団の準構成員ジョージ(長原成樹)の3人は、生き方は違うが中学時代の同級生で、自分の可能性を信じ、各々の生き方に執着していた。だが彼らも23歳となり、青春に決着をつける時期が近づいているのを予感していた。そんな時、東京から麻美(五十嵐いづみ)がやって来た。自分の育った周りしか知らない彼女は、自らの夢に突き進むオサムに心惹かれていく。ジョージとヤスヒロはそんなふたりを暖かい目で見守るが、麻美に想いを寄せていながらも何も出来ないヤスヒロはどこかで嫉妬を感じていた。麻美との楽しい日々を満喫するオサムだったが、それも長くは続かなかった。実は麻美は東京に親が決めたフィアンセがいて、その結婚に踏み切れず、ひとり大阪へ出てきたのだった。
井筒和幸監督監修で制作した島田紳助の第1回監督作品。
> YouTubeの風、スローダウン Trailer
◆「キスより簡単2 漂流篇
※女子大生のまあこ(西條晴美)はテレビで活躍する生活アドバイザーの母(山口美也子)と二人暮らし。父親はまあこが生まれる前に事故死していて、まあこは父親を知らずに育った。母は父親について何も話さないので、まあこは勝手に父親のイメージを作り、それを男性に求めるようになっていた。まあこには同じ大学のボーイフレンドのトオル(南渕一輝)がいるが彼の身勝手さに嫌気がさしていた。そして他の男とも付き合ってはみるものの、まあこの欲求は満たされることはなかった。そんなある日、仲間と公園で騒いでいる浮浪者のリーダー・ゲン(石橋蓮司)をはじめ、酔っ払ってケンカし、やられてもやられても立ち上がって闘ううだつの上がらない中年男や、食堂でのんだくれてはからんでくるオヤジなど、アウトローとして生きている中年男たちに、まあこはたまらないほどの魅力を感じるようになる。中でもゲンには尊敬の念まで抱くが、ゲンは突然チンピラに襲われ、まあこの目の前で殺されてしまう。
石坂啓のコミック「キスより簡単
◆「ケルベロス 地獄の番犬
※荒廃した近未来の東京で、「首都警」こと首都圏治安警察機構が生まれた。首都警は次第に強力な権力を持つようになり、外部からの批判も高まるが、50名の特機隊、通称ケルベロスへの批判は特に激しかった。そしてケルベロスが解体の危機に直面し、何人かの隊員が反乱を起こした。乾(藤木義勝)もその一人だったが、彼らの力も治安部の力の前では無力で、ただ一人国外逃亡を果たした都々目(千葉繁)を除いて、全員逮捕される。三年後、出所した乾は、都々目の居所に関する情報を得て出国する。乾にとって都々目は兄と慕う存在だった。謎めいた白服の男の手引きで、乾は都々目のアジトを訪ねたが、そこには都々目の姿はなく、彼の愛人だという少女・唐密(タンミー:スー・イーチン)がいた。都々目の行方を追い、旅に出る二人と、その後を密かに追う白服の男。やがて思いがけない場所で都々目と再会した。
アニメーション作家・押井守の実写第二作で、「紅い眼鏡 / The Red Spectacles」(1987年:YouTubeの踊る室戸文明)の姉妹編である。
> YouTubeのケルベロス 地獄の番犬 銃撃シーン
◆「極道戦争 武闘派
※暴力抗争が九州を揺さぶっている真只中。博多の縄張りをねらう後進の戦闘的な組織・神崎会に属する沈着冷静な切れ者の誠(中井貴一)と、怖い者知らずの武闘派の勝司(松山千春)は、共に壱岐島から出て来た幼なじみで、今や九州武闘派と呼ばれていた。二人には冴子(増田恵子)という女友達がおり、彼女もそんな二人の愛に揺れ動いていた。やがて神崎会は、博多を長く仕切ってきた城戸組と全面戦争を始める。そんな時、神崎会の会長が警察へ連行される途中倒れてしまう。会長が倒れて弱気になった神崎会の幹部たちの中で唯一人、笠井組々長の笠井(千葉真一)だけが誠を励まし、勝司の身を心配していた。しかし笠井はかつて神崎会に潰された箕輪組の生き残り波多野(火野正平)に撃たれて悲壮な死を遂げる。
松山千春が映画に初出演した作品。
◆「ゴジラVSキングギドラ
※ゴジラがビオランテによって日本海に追われてから約1,000日が過ぎた1992年、東京上空に巨大なUFOが出現した。そこには2204年から来たという未来人グレンチコ(リチャード・バーガー)、ウィルソン(チャック・ウィルソン)、エミー(中川安奈)が乗っていた。21世紀に復活するゴジラに破壊された原子力発電所の核汚染によって、23世紀に人類が死滅すると予言する彼らは、恐竜ゴジラザウルスが核実験でゴジラ化する前にワープし、ゴジラを歴史上から消滅させようと計画。ルポライターの寺沢(豊原功補)らを仲間に加え、1944年のラゴス島へワープし、ゴジラの誕生をくい止める事に成功する。だがラゴス島へ3匹の小動物を残してきたことから、それがキングギドラとなって現代によみがえった。そしてそれは、23世紀最大の国力を持つに至った日本を、20世紀の時点で弱めようと企む未来人の仕業だったのだ。
16年ぶりに伊福部昭が音楽を担当した、ゴジラシリーズ第18作。
> YouTubeのGodzilla vs. King Ghidorah Theatrical Trailer
◆「四万十川
※四万十川流域で小さな食料品店を営む山本家は一家の主、秀男(小林薫)が出稼ぎに出ており、妻のスミ(樋口可南子)が店を切り盛りしていた。ある日、秀男が出稼ぎ先で大怪我をして宇和島の病院へ入院する。そのため長女の朝子(高橋かおり)は集団就職をやめて家へ残ることになる。五人兄弟の次男で小学校三年生の篤義(山田哲平)は、クラスでいじめられていたが、くじけず元気に成長していた。夏休みも近い頃、篤義の学校で鉛筆削りが紛失する事件が起こった。その犯人に、やはりクラスのいじめられっ子である千代子(小島幸子)が疑われ、そんな彼女をかばって篤義は自分が盗んだと名乗りをあげる。だが心の中では千代子を疑っていたことを悟った篤義は言いようのない嫌悪感を感じていた。夏休みが過ぎ、二学期が始まった。教員室に呼ばれた篤義は、井戸に小便を仕込んだとの濡れ衣をかぶる。実は学校で「いらん子」といじめられた太一が、相手の家の井戸に小便をしたのだった。その気持ちが痛いほどわかった篤義は、太一と一緒に処罰を受ける。
笹山久三の小説「四万十川」の中から、第1部『あつよしの夏』と、第2部『とおいわかれの日々に』の部分を映画化。
動画で 極道戦争 武闘派 の 映画予告をさがしたけれど 今夜 見つからなかったです。今 純 愛するものたちへ を 動画で視聴しています。
この映画 独りで 軽く酒 飲みながら 独りビジネスホテルで 見ていました。
その日というか その頃 少し 気分が 荒れそうだった。25年前ぐらいだったかなぁ?
映画 見ながら 嘘だろうとか 俺を〜 文句つけながら 独りで 見ていた。
映画のラストシーンの頃は 瞳に うっすらと涙を 浮かべてた 僕がいました。
ため息をつきながら その日は 独りで 寝ました。映画同好会(名前検討中