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1990年代

1991年の主要な映画(アカデミー賞等受賞作以外)10

1991年の主要な映画10

■日本映画

◆「12人の優しい日本人」監督:中原俊
※シドニー・ルメット監督の密室劇の金字塔「十二人の怒れる男」を元に、三谷幸喜が書き下ろした戯曲の映画化。
ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。ここに来たのは、職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々で良くも悪くも日本人らしい12人。陪審委員長を努める40歳の体育教師の1号(塩見三省)、28歳の会社員の2号(相島一之)、49歳の喫茶店店主の3号(上田耕一)、61歳の元信用金庫職員の4号(二瓶鮫一)、37歳の庶務係OLの5号(中村まり子)、34歳のセールスマンの6号(大河内浩)、33歳のタイル職人の7号(梶原善)、29歳の主婦の8号(山下容莉枝)、51歳の歯科医の9号(村松克巳)、50歳のクリーニング店おかみの10号(林美智子)、30歳の売れない役者の11号(豊川悦司)、そして同じく30歳の大手スーパー課長補佐の12号(加藤善博)。被告人が若くて美人だったことから審議は概ね無罪で始まり、すぐ終わるかに思えたが、討論好きの2号が無罪の根拠を一人一人に問い詰めたことから、審議は意外な方向に進みだし、有罪派と無罪派とに分裂してしまう。さらには陪審員達の感情までも入り乱れて被告人は有罪という意見が強くなっていく。ところがその時、他の者から浮いていた11号が事件の謎解きを始める。
> YouTubeの12人の優しい日本人 - 予告篇

◆「新・極道の妻たち」監督:中島貞夫
※家田荘子原作、岩下志麻主演の極妻シリーズ第5作。
藤波組では二代目の急死により未亡人の加奈江(岩下志麻)が統率していた。加奈江には妹の頼子(新藤恵美)と、二人の子供、雅美(藤奈津子)と直也(高嶋政宏)がいた。頼子の夫は現在服役中の若頭・松岡(曽根晴美)で、雅美の夫・宗田(桑名正博)は本部長、そして直也は最近組を興し藤竜会の会長になっていた。松岡が出所し、加奈江は三代目に松岡を立てようとするが、その矢先に松岡は射殺される。次に加奈江は三代目候補に宗田を選んだ。それを知った直也は、この機会を逃すまいと緊急幹部会の席上、三代目に立候補する。そんな直也も女子大生の葉子(海野圭子)と会っているときだけは気持ちが安らいだ。だが、直也が極道であることを気付かれて破局を迎える。落ち込んだ直也は、それを晴らすかのように、藤波組の威光を使い前田組を吸収した。しかし、対立する神原組系の組織と前田組が盃を交わしたことにより、藤竜会と前田組の間に抗争が起きる。
> YouTubeの木曜洋画劇場 新・極道の妻たち CM 新バージョン

◆「ゼイラム」監督:雨宮慶太
※雨宮慶太が自らの原作を監督した劇場デビュー作。1994年にアニメ作品に「イ・リ・ア ゼイラム the Animation」と、 続編「ゼイラム2」が公開された。
異星人の賞金稼ぎイリア(森山祐子)は、逃走した無敵の凶悪犯である太古の生物兵器ゼイラムを捕えるため、地球上にコンピュータ合成されたバーチャル空間「ゾーン」を作る。街が細部まで再現されているが、人間が存在しないはずの仮想世界である。だが些細な偶然から二人の地球人、神谷(螢雪次朗)と鉄平(井田州彦)がその密閉空間に閉じ込められてしまう。イリアは、足手まといの二人を守りながらゼイラムと死闘を開始するが、ゾーン消滅の刻限は間近に迫りつつあった。
> YouTubeのゼイラム 予告 Zeiram trailer 1991

◆「大誘拐 RAINBOW KIDS」監督:岡本喜八
※日本推理作家協会賞を受賞した天藤真の推理小説「大誘拐」を、和歌山の地元局であるテレビ和歌山が撮影協力して映画化。
大阪刑務所に仲間の正義(内田勝康)と平太(西川弘志)を迎えに行った健次(風間トオル)は、二人に最後の大勝負として和歌山の山林王・柳川とし子(北林谷栄)誘拐計画を持ちかける。最初は渋る二人だったが、正義も平太もそれぞれ事情を抱えており、健次の説得に折れる。三人はさっそく計画を実行し、とし子の誘拐に成功する。ところがとし子は落ち着き払い、三人に向かって、この誘拐を和歌山県警本部長・井狩(緒形拳)が知れば逃げるのは難しいと話し、山中に隠れ家まで用意する。その頃、和歌山県警本部ではとし子誘拐の報が届き、とし子を生涯最大の恩人と敬愛する井狩が火の玉のような勢いで捜査に乗り出した。一方、三人は隠れ家で身代金要求の策を練っていたが、その額が五千万円だと知ったとし子は、「大柳川家の当主なんだから百億や!」と三人に言い放つ。そして日本中が注目する中、三人は百億円の身代金を要求する。

◆「超少女REIKO」監督・脚本:大河原孝夫
※大河原孝夫の初監督作で、観月ありさの映画デビュー作でもある。
文化祭を一週間後に控えた香陵高校で、不可解な超常現象が起き始めた。そこで生徒会長の緒方(大沢健)を始めとする六人の有志が立ち上がった。ポルターガイスト現象はさっそく彼らに襲い掛かる。その危機を救ったのはメンバーの一人、九藤玲子(観月ありさ)だった。彼女は霊媒師の祖母・光霊から「力の血」を受け継いだ超能力少女だったのだ。そして本格的な調査を開始する彼女らの前に怪現象の正体が判明する。それはかつてこの学校で投身自殺したしみずまちこ(井上麻美)という女子高生の亡霊だった。玲子は亡霊の魂の呪縛を解き放とうとするが、やがて全てを破壊し尽くす壮絶なサイキックバトルへと巻き込まれていく。
> YouTubeの超少女REIKO

◆「釣りバカ日誌4」監督:栗山富夫
※和歌山県由良町でロケをしたシリーズ第4作。
浜ちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)は、子宝に恵まれないのが唯一の悩みだったが、愛妻・みち子(石田えり)が妊娠したことを知って大喜び。一方、スーさんこと社長の鈴木一之助(三國連太郎)は、営業第三課に配属された甥の和彦(尾美としのり)の積極性のなさに頭を悩ませていた。そんなある日、浜ちゃんの家に招待された和彦は、そこで釣り船屋の八郎の妹、町子(佐野量子)と出会い、恋に落ちてしまう。だが周囲は二人の結婚に大反対したため、遂に二人は和歌山のある漁師町に駆け落ちしてしまう。浜ちゃんは、これはチャンスとばかりに二人を連れ戻すという口実で会社から特別休暇をもらい、釣りを楽しむのだったが、それを見越していたスーさんも和歌山へ。
> YouTubeの映画CM 釣りバカ日誌4

◆「ツルモク独身寮」監督:今関あきよし
※窪之内英策のコミック「ツルモク独身寮」の映画化。2003年には台湾でもドラマ化されている。
正太(前田耕陽)は松山で高校を卒業して、東京のツルモク家具に就職した。東京での生活に慣れない正太の楽しみは、松山にいる一つ年下の恋人ともみ(田山真美子)への電話だった。そんなある日、正太は屋上から女子寮の一室で着替えをしていたツルモクのマドンナみゆき(七瀬なつみ)を偶然見てしまう。翌日の朝礼でもみゆきが気になる正太に先輩の杉本(竹内力)が気づき、みゆきの過去を話す。みゆきには、元ツルモク家具社員で、今はロックバンドのボーカルをしているサトシ(橋本浩二)という恋人がいたのだった。正太はみゆきとサトシのロックコンサートへ行くが、そこでみゆきの寂しそうな表情を見て、苦い思いをしながらも慰める。だがその夜、寮に戻った二人を待っていたのは松山にいるはずのともみだった。

◆「電影少女〜VIDEO GIRL AI〜」監督:金田龍
※桂正和の人気コミックス「電影少女―Video girl Ai―」を映画化。
内気な高校生洋太(大沢健)は同級生もえみ(浜口ひろみ)へ自分の気持ちが伝えられない。そんなある日、洋太がレンタルビデオで借りたビデオの画面からピュア(純粋)な心の持ち主にしか見えない不思議な少女、ビデオガールのあい(坂上香織)が飛び出し、洋太とともえの恋を実らせようと提案する…。

◆「天河伝説殺人事件」監督:市川崑
※内田康夫の小説「天河伝説殺人事件」を基に、角川映画十五周年記念作品の第2弾として作成された。
新宿の高層ビルでサラリーマンの川島(井上博一)が急死するが、その手には芸能神を奉る天河神社の御守り「五十鈴」が握られていた。川島の死因を毒殺と断定した角筈署の仙波警部補(加藤武)は天川村へ向かう。天川村に近い吉野の町はずれで、ルポライター・浅見光彦(榎木孝明)が駐在から密猟の疑いをかけられていた。浅見は通りすがった旅館・天河館の女将・敏子(岸惠子)に助けられる。東京へ帰った浅見は、先輩の依頼で能についてのルポを書くことになり、再び天川村へ車を走らせるが、途中、林道で出会った老人が殺されたことによって、留置場に入れられる。その老人・高崎(神山繁)は、東京に宗家をもつ高名な能楽・水上流の長老だった。容疑が晴れ釈放された浅見はその後、水上流後継者をめぐる殺人事件に巻き込まれてゆく。

◆「とべ! くじらのピーク」監督:森本晃司
※原秀人の童話「くじらにのった少年」を映画化した劇場用長編アニメで、第36回アジア太平洋映画祭の上映作品である。
スペインのエメラルド色の入江で、少年カイ(声:佐々木典子)は傷ついた白い子くじらと出会う。カイは子くじらにピークと名づけ、一生懸命手当てする。やがてピークは元気を取り戻し、カイと遊べるようになった。ところが、町のシーサーカスがピークに目をつけ、無理矢理連れ去ってしまう。カイはピークを必ず取り戻して母くじらの元へ返してあげようと心に誓う。

◆「幕末純情伝」監督:薬師寺光幸
※沖田総司が女であったという設定で、沖田を巡る坂本竜馬と土方歳三の三角関係を描いた、つかこうへいの小説「幕末純情伝―龍馬を斬った女」の映画化。
新選組の近藤勇(伊武雅刀)と土方歳三(杉本哲太)の前に一人の美しい若者が現れ、見事な剣さばきで数人の追手をなんなく峰打ちで倒してしまった。その男こそ沖田総司(牧瀬里穂)だった。しばらくして京都・鴨川に浮かべた船の中で桂小五郎(柄本明)と坂本竜馬(渡辺謙)は大声で薩長同盟や倒幕を論じている。そんな彼らに新選組が襲いかかるが、竜馬は何を勘違いしたのかいきなり総司に抱き着き、壮烈な斬り合いの中で強引に口説き始める。だがその時、総司は吐血して倒れる。鴨川の活躍で新選組の評判は一気に高まったが、特に総司の人気はすさまじく、総司の病床には女の子のファンからのお見舞いが山をなしていた。一方、倒幕の秘策を練る桂や岩倉(津川雅彦)、西郷(桜金造)、大久保(石丸謙二郎)らを尻目に竜馬は大胆にも朝幕大連合政権の実現のため、朝廷はおろか幕府にも工作を計っていた。そして、なぞの女スパイ・深雪(財前直見)も絡み、京の町は大混戦となる。
> YouTubeの幕末純情伝(予告)

◆「八月の狂詩曲」監督:黒澤明
※一夏を共にすごす被爆体験を持つ祖母と孫たちを描いて芥川賞を受賞した村田喜代子の小説「鍋の中」を黒澤明が映画化した。
長崎の山村に住む老婆・鉦(村瀬幸子)のもとに、鉦の兄でハワイの大富豪・錫二郎の息子・クラーク(リチャード・ギア)からエアメールが届いた。それには錫二郎が不治の病にかかり余命短いため、死ぬ前に鉦に会いたいと書かれていた。兄弟が多い鉦には錫二郎の記憶がなかったが、突然現れたアメリカの大金持ちの親せきに興奮した息子の忠雄(井川比佐志)と娘の良江(根岸季衣)は早速ハワイに行ってしまう。そのため、残された4人の孫・縦男(吉岡秀隆)、たみ(大寶智子)、みな子(鈴木美恵)、信次郎(伊崎充則)は夏休みを鉦の家で過ごすことになった。孫たちは鉦の家の生活に退屈しながらも、長崎の街にある戦争の傷跡や鉦が話す昔話を聞いて、原爆で祖父を亡くした鉦の気持ちを次第に理解するようになる。そして、鉦がついにハワイに行く気になるが…。
> YouTubeの「八月の狂詩曲」予告編

◆「必殺!5 黄金の血」監督:舛田利雄
※日本アクション映画の巨匠・舛田利雄が初めて必殺シリーズを監督した作品。
金座後藤家の女中・お浅(酒井法子)は、幼なじみの与七(白竜)に想いを寄せていたが、与七を乗せた御用船は無宿人に襲撃されて沈没する。お浅は川へ身を投げようとするが、通りかかった政(村上弘明)に助けられる。金を乗せた御用船沈没によって江戸の金相場は急上昇する。そんな折り、主水(藤田まこと)に鎌イタチの元締おむら(名取裕子)から裏の仕事の依頼が入る。後藤家の妻・千勢(山本陽子)が御用船乗組員の仇討ちに五百両出すというのだ。主水は話がうますぎると仕事を断る。その夜、お浅を連れて洲崎の砂丘に来た政は与七と再会するが、与七は献上金を運ぶのを見た政を殺そうとする。だがおむらの投げた櫛で与七は死ぬ。このことで後藤屋は頭領の赤目(天本英世)が率いる地獄組に口封じを依頼する。新月の夜、丘の上から立ち昇る不思議な光を見ようと江戸中から人々が集まっていた。その中には千勢の企みを暴こうとする政や秀(三田村邦彦)、おむらの姿もあった。やがて仕事人達は地獄組と死闘を繰り広げる。


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