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1990年代

1995年の主要な映画(dvd)21

1995年の主要な映画(dvd)21

◆日本映画

★「新宿黒社会〜チャイナマフィア戦争〜」 監督:三池崇史
※新宿歌舞伎町でのチャイニーズ・マフィアと日本やくざの抗争を追う中国残留孤児二世の刑事を、藤田一朗の脚本、今泉尚亮の撮影、アトリエ・シーラの音楽描いたバイオレンス映画。
新宿で急激に勢力を伸ばすチャイニーズマフィア・龍爪を追う刑事・桐谷龍仁(椎名桔平)は、歌舞伎町で起きた警官刺殺事件の捜査をしていた。犯人は龍爪のボス・王志明(田口トモロヲ)の愛人の少年・周潤(益子和浩)と思われ、龍仁は周潤と一緒にいた中国人・楊とホテトル嬢・りつ子(柳愛里)を捕えて、拷問ような取調べで王とその一味の居場所を聞き出す。だが龍仁は、取調べ中に弟の義仁(井筒森介)が龍爪に関っていることを知る。義仁は龍爪の弁護士という立場を利用して、新宿の裏社会でのし上がろうとしていた。中国残留孤児二世である彼らは、日本にも中国にも所属できない疎外感を感じていた。だから、龍仁は、家族の絆を非常に大切にしていた。彼は両親と弟のために、以前から汚職に手を染めて莫大な金を蓄えていた。龍仁は弟に汚い仕事から手を引かせようと独自のネットワークを利用し、王を執拗に追い続けた。一方の王も、父親殺しの罪で追われていて、祖国に戻ることもできず…。

★「静かな生活」 監督:伊丹十三
※伊丹十三監督の妹婿でもある大江健三郎の小説「静かな生活」を、伊丹十三の脚色、前田米造の撮影、大江健三郎の長男・大江光の音楽で映画化したドラマ。
絵本作家を目指すマーちゃん(佐伯日菜子)の家族は、作家のパパ(山崎努)と優しいママ(柴田美保子)、大学入試を控えた弟オーちゃん(大森嘉之)、そして音楽の才に恵まれた障害者の兄イーヨー(渡部篤郎)の五人だった。ある年、下水の修理に失敗したパパは、家長としての威厳を失くした事に耐えられず、招かれていたオーストラリアの大学へ講師としてママと出向く。留守を引き受けたマーちゃんは、イーヨーたちの面倒をみるが、痴漢事件やイーヨーの作曲した曲の騒動などが起こる。なかでもイーヨーの水泳レッスンにまつわる事件は、忘れられないものとなる。両親の出発後、マーちゃんはイーヨーを連れてプールに通う。そこでパパの知り合いだという新井君(今井雅之)がイーヨーのコーチをしてくれ、イーヨーの水泳の腕はあがるが、その上イーヨーに大好きなテレビの天気予報のお姉さんまで紹介してくれ、彼にすっかり気を許す。ところが…。
> YouTubeのA quiet Life 「静かな生活」 - Trailer 予告編

★「大失恋。」 監督:大森一樹
※アミューズメントパークを訪れたカップル8組の恋愛模様を描いた清水ちなみ率いる「OL委員会」の「大失恋。 」を、 尾崎将也と大森一樹の脚色、渡部眞の撮影、加藤和彦の音楽で映画化したロマンティック・コメディ。
「ダブルデートの話」佳江(菅野美穂)は、ライヴ活動に夢中のドラマー・浩二(河相我聞)と恋愛中だが、気持ちが離れていくように思っていた。ある日、佳江は友人・恵美(宝生舞)に、彼女の年上の彼氏・達也(岸本祐二)とのダブルデートを提案する。アミューズメントパークでのデートの間、オトナの達也に一目惚れした佳江は、彼を独り占めしてしまう。恵美は、達也との仲がギクシャクし始めていたこともあり、ホテルで浩二と結ばれた。佳江は、また恵美にダブルデートを提案するが、達也と別れたらしい恵美は一人で現れた。仲良く遊ぶ恵美と浩二を見ながら、落ち込んだ佳江は、恵美のバッグから恵美と浩二のホテルでの写真を見つけるが…。その他に、山口智子、辰巳琢郎の「お見合いの話」、瀬戸朝香、西島秀俊の「典子と男たちの話」、鈴木京香、野村宏伸の「結婚詐欺の話」、森且行 、京野ことみの「誘拐の話」、舘ひろし、水野美紀の「ゲームの話」、中谷美紀、武田真治の「待ち合わせの話」、萩原聖人、山崎直子「占い師の話」。

★「大夜逃-夜逃げ屋本舗3-」 監督:原隆仁
※不良債権回収代行業者と夜逃げ屋との戦いを、真崎慎、長崎行男、原隆仁の脚本、仙元誠三の撮影、大谷幸の音楽で描いたコメディシリーズ第3弾。
多額の借金を抱えて夜逃げしようとしていたスポーツ店の主人・望月一郎(峰岸徹)に、不良債権回収代行業者の磯野(中村敦夫)が「三食昼寝付きで借金チャラ」という話を持ち込み、望月一家はその話に乗る。彼らを夜逃げさせるために約束通りやってきた源氏(中村雅俊)たちミッドナイト・ランの面々は、夜逃げ屋が夜逃げされて茫然とする。望月一家が連れて行かれたニコニコヴィレッジは、地上げされたまま放置されていた広場だった。そこには望月一家と同じような人達が、弁当製造やビル工事、個人タクシーなど、半強制的な労働を強いられていた。磯野は彼らの給料から家賃と生活費、さらにニコニコ積立を差し引き、残額を借金返済として吸い上げていた。だが、磯野もまた全国ノンバンク債権管理組合に借金の肩代わりをしてもらっており、その返済に苦しめられていた。磯野は、ニコニコヴィレッジの面々に24時間労働をさせるが、あまりの仕打ちに住民達の怒りも頂点に達し、ついに源氏に相談するが…。

★「どチンピラ劇場版」 監督:村田忍
※コマシ屋と彼を巡る人間がが巻き起こす愛とお金とセックスを描いた原麻紀夫と土光てつみのコミックを、山本優の脚本、町野誠の音楽で映画化したコメディ。
コマ屋の仁(西守正樹)は、不良たちに追われていた女・由奈(角松かのり)を助けた。しかし、意外な大金を持っていた由奈に、仁は危険なものを感じる。仁は彼女の望みに応えてオルガズムを与えるが、彼女の果てしない性欲に勝てず逃げ出す。その頃、城西組の犬塚(重田尚彦)は、由奈の行方を必死に追っていた。彼女は城西組によるヤクの取引の裏金1億円を盗んで逃走していたのだ。そんな事とは知らない仁は、バーで知り合った女・弥生(原久美子)とホテルで熱戦の最中だった。だが、弥生は港北組の中田(豊嶋稔)の情婦で、仁は港北組に追われる。オトシマエにペニスを切断されそうになった仁は、港北組の若頭・大杉(長谷川初範)にその潔さを買われ、ハマを出て行くことを条件に助けられる。大杉に惚れこんだ仁は、横浜から出て行こうとするが、由奈や弥生につきまとわれて妙な三角関係が出来上がり…。
> YouTubeのミッドナイトニュース7月号

★「地球交響曲第二番」 監督:龍村仁
※生の素晴らしさと明日への可能性を名曲の数々と共に、押切隆世、赤平勉、夏海光浩の撮影、安藤賢次の音楽で描いたドキュメンタリー第2弾。
心を病んだ人々が集う安らぎの場・森のイスキアを守る佐藤初女さんは、幼い頃大病をするが薬や注射ではなく食べることで元気になり、以後食べ物と食べることに心ひかれて生きてきた。彼女のもとを訪れた人達も彼女の手作りの食事を食べて心を癒していた。「私にとって海は、母なる星ガイアの子宮であり、羊水です」と語るジャック・マイヨールさんは、10歳の時、九州・唐津の海でイルカに遭遇し、以来イルカに魅せられ、自然とのつきあい方をイルカから学ぶようになる。彼は自然と寄り添い、自然と調和したとき、無限の可能性が生まれるホモ・ドルフィナスという生き方を提唱する。1960年から宇宙人との交信を夢見ている天文学者フランク・ドレイクさんがETを探す理由は、自分とは、人間とは、生命とは何か、これから先どうなっていくのかを彼らに聞いてみたいからだ。「人間の究極の本性は、慈悲と利他の心である」と教えを説く14世ダライ・ラマ法王は、人類の未来は明るいと話す…
> YouTubeのGaia Symphony No.2 trailer (English Ver.)

★「帝都物語 外伝」 監督:橋本以蔵
※荒俣宏のカタストロフィノベル「機関(からくり)童子―帝都物語外伝 」を、で山上梨香の脚本、藤石修の撮影、 奥居史生、阿部正也の音楽で映画化したサイコ・ホラー。
精神病院の西条病院では、院長の命で看護師の仁哉(西村和彦)が加藤にふんし、共同妄想にある患者たちの反応を見る臨床実験が行われていた。50年前、加藤との戦いに立ち会った患者の鳴滝(山谷初男)は、患者の堀(神戸浩)や池田(小倉一郎)たちを従え病院の中庭に結界を作ろうとする。加藤を封じ込める祠が病院の建設によって壊されたのだという。鳴滝は、浮浪者となった同志の巫女・恵子(白川和子)を見つけ共に加藤と戦おうというが、恵子の心は虚ろであった。彼らを挑発する仁哉もまた加藤の存在に魅入られた一人だ。仁哉は街で拾った女を殺したあげくその死体を犯すという異常性欲の持ち主だが、偶然に仁哉が拾った女・美千代(鈴木砂羽)は彼が首に手をかけても抵抗せず、逃げた仁哉の後を追うのだった。優秀なセラピストである美千代は仁哉の性癖に気付き、彼を父親が開設している大沢セラピーへ連れていく。そんな時、西条が主催する毎年恒例のイベントが病院で開かれ、仁哉は加藤の人形劇を演ずるが…。
> YouTubeの帝都物語外伝

★「電柱小僧の冒険」(塚本晋也 COLLECTOR'S BOX所収) 監督:塚本晋也
※吸血鬼グループが人類を支配しようとしている未来へタイム・トリップした少年を、塚本晋也の脚本・撮影、ばちかぶりの音楽で描き、塚本晋也がPFFアワード'88でグランプリを獲得した8ミリ作品のビデオリミックス版。塚本晋也は、1989年「鉄男」(YouTubeのTetsuo The Bullet Man : Venice Trailer)でローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを、2003年「六月の蛇」(YouTubeのA Shinya Tsukamoto Film "A SNAKE OF JUNE" original teaser trailer)でヴェネツィア国際映画祭コントロコレンテ部門審査員特別賞を受賞している。
背中から大きな電柱が生えているため、電柱小僧と呼ばれている孤独な少年が、ある日突然、吸血鬼グループが人類を支配しようとしている恐るべき未来へタイム・トリップするというSFXアクション。
> YouTubeのTHE ADVENTURE OF DENCHU-KOZO part1

★「渚のシンドバッド」 監督:橋口亮輔
※同性に恋する青年とその青年に接近してくる風変わりな少女の愛と友情を、橋口亮輔の脚本、上野彰吾の撮影、元男闘呼組・高橋和也の音楽で描いた青春ドラマ。
高校二年生の伊藤修司(岡田義徳)は、同級生の吉田浩之(草野康太)にひそかに恋していた。そんなこととは知らない吉田は、修司に優しく接するが、それがかえって修司の気持ちを苦しめた。ある日、3カ月前に転校してきた果沙音(浜崎あゆみ)が修司が部活の準備をしている音楽室へやって来た。マイペースで周囲に媚びない彼女は、クラスの鼻つまみだった。果沙音は、清水(高田久実)と奸原(山口耕史)がいる前で、修司が吉田を好きなのではないかと探りを入れてきた。鋭い洞察力に驚かされた修司は、以後果沙音とかかわりを持たないようにするが、彼女の方が何かと接近してくる。修司は、そんな彼女に「頭おかしいんじゃないの」と言う。興味本意で出したホモ雑誌の交際欄の返事が父親(村井国夫)にバレて、精神科へ通うことになった修司は、そこで果沙音と出会う。彼女も強姦の経験から立ち直るように、親に半強制的に病院へ通わされていた。その頃、リカ(勇静華)への気持ちを修司にだけ告白した奸原は、リカに嫌われた腹いせに…。

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この記事へのコメント

  • 村石太レディ&マルサの女
  • 2011年10月03日 21:24
  • 絞込み コメントです 伊丹監督シリーズ おもしろいですね。静かな生活 まだ 見ていません。映画同好会(名前検討中 伊丹十三を語る会
  • mobileone
  • 2011年10月05日 08:05
  • 村石太レディ&マルサの女さん、コメントありがとうございました。
    伊丹十三監督には、もっともっと映画を作ってほしかったですね。
    伊丹作品を観ると、「神は細部に宿る」という言葉をつい思い浮べます。
    大江健三郎は学生の頃からよく読んでいましたが、今は私の長男が知的障害者ということもあり、障害者の親としての、大江健三郎に関心があります。

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