■アカデミー賞
作品賞:カヴァルケード
監督賞:フランク・ロイド「カヴァルケード
主演男優賞:チャールズ・ロートン「ヘンリー八世の私生活
主演女優賞:キャサリン・ヘップパーン「勝利の朝
■ベネチア映画祭
作品賞:自由を我等に(ルネ・クレール)
マデロンの悲劇(エドガー・セルウィン)
ジキル博士とハイド氏
監督賞:ニコライ・エック「人生案内
主演男優賞:フレドリック・マーチ「ジキル博士とハイド氏」
主演女優賞:ヘレン・ヘイズ「マデロンの悲劇」
★この年の主要な作品
◆キング・コング
※ハリボテとミニチュアを使い分けた手づくりの特撮でコングの表情を細やかに表現した。
◆我輩はカモである
※シュールでアナーキーな超過激ギャグの連発で独裁者と戦争を徹底的に茶化したマルクス兄弟。
◆若草物語
※当時24歳のキャサリン・ヘプバーンの演技に注目!
◆四十二番街
※ミュージカルの舞台裏と成功を夢見る人々の人間模様。ワーナーを倒産の危機から救ったヒット作。
◆一日だけの淑女
※ホテルのメイドの危機を救うギャングの親分。笑わせながらホロリとさせるキャプラのうまさ。
◆南風 監督:キング・ビダー
※平和な農村に都会的なものがもたらすささやかな波紋を淡々と描いてアメリカ映画の理性を示した。
◆未完成交響曲 監督:ウィリ・フォレスト
※作曲家の甘美なラブロマンス。シューベルトの名曲をバックにウィーン情緒を満喫できる。
◆ヘンリー八世の私生活
※6度の結婚など型破りな英国王ヘンリー八世の半生をユーモラスに描いている。
◆新学期 操行ゼロ
※ブルジョワ階級の全寮制学校を舞台に子供達の反乱を描き、教育者の無能と退廃を告発した。