■アカデミー賞
★作品賞:「或る夜の出来事」監督:フランク・キャプラ
※ソフィスティケーション・コメディの頂点をなすと言われる傑作。
★監督賞:フランク・キャプラ「或る夜の出来事」
★主演男優賞:クラーク・ゲーブル「或る夜の出来事」
★主演女優賞:クローデット・コルベール「或る夜の出来事」
■ベネチア国際映画祭
★作品賞:
☆「テレサ・コンファロニエリ」監督:グイド・ブリニョーネ
☆「アラン」監督:ロバート・フラハティ
※アイルランドの孤島に住む人々の生活を追いながら厳しい自然への畏敬を謳う映像詩。
★主演男優賞:ウォーレス・ビアリー「奇傑パンチョ」
★主演女優賞:キャサリン・ヘップパーン「若草物語」
★監督賞:
☆グスタフ・マハティ「春の調べ」
※退屈を紛らすため馬で森に出かけた若い人妻は、衣服を脱ぎすてて湖で泳ぎ始める…「性の解放を、輝かしい生命力の賛歌にまで高めた」と評されたヘディ・キースラー(ヘディ・ラマー)主演のチェコスロバキア映画。
☆トゼフ・ロベンスキ「ながれ」
★この年の主要な作品
◆「影なき男」 監督:W・S・バン・ダイク
※推理好きの妻と元探偵の夫、それに飼い犬を加えたトリオが発明家の失踪事件に挑む。
◆「商船テナシチー」 監督:ジュリアン・ジュビビエ
※新天地への船を待つ2人の男と酒場の女との恋と別れを情感豊かに描いたジュビビエの叙事詩。
◆「外人部隊」 監督:ジャック・フェデー
※アルジェリアの気だるい空気の中で人生に幻滅した男の情念が燃える。
◆「乙女の湖」 監督:マルク・アレグレ
※湖畔の館に住む貴族の娘と水泳教師のひと夏の恋。シモーヌ・シモンの水着姿が眩しい。
◆「たそがれの維納」 監督:ウイリ・フォレスト
※華やかなウィーンの社交界を舞台に女に冷淡な美男画家をめぐる愛の葛藤。
◆「人情紙風船」監督:山中貞雄
※江戸時代の長屋を舞台に、住人たちの人間模様を描いた山中貞雄監督の遺作にして代表作。