■アカデミー賞
作品賞:戦艦バウンティ号の叛乱(フランク・ロイド)
※英海軍史に残る反乱事件に材をとった壮大な海洋スペクタクル
監督賞:ジョン・フォード「男の敵」
※心象風景としての濃霧の街など多彩な映像でフォードは最初のアカデミー賞受賞。
主演男優賞:ビクター・マクラグレン「男の敵」
※金のために仲間を密告したアイルランド独立運動闘士の苦悩を描く。
主演女優賞:ベティ・デイビス「青春の抗議」
■ベネチア映画祭
作品賞:おもかげ(カルミネ・ガローネ)
アンナ・カレニナ(クラレンス・ブラウン)
監督賞:キング・ビダー「結婚の夜」
主演男優賞:ピエール・ブランシャール「罪と罰」
主演女優賞:パウラ・ベッセリ「女ひとり」
★この年の主要な作品
◆トップ・ハット 監督:マーク・サンドリッチ
※アステア&ロジャースのダンスは祝祭的なめくるめく異次元へと浮かぶと評された。
◆三十九夜 監督:アルフレッド・ヒッチコック
※スパイ組織の陰謀に巻き込まれた男の危機また危機のサスペンス。ヒッチの名声を確立した。
◆女だけの都 監督:ジャック・フェデー
※スペイン軍が一夜駐留する事になり狼狽する市長達は接待を女性に任せ身を隠してしまう。
◆地の果てを行く 監督:ジュリアン・ジュビビエ
※モロッコの外人部隊に逃げ込んだ殺人犯と追う刑事。生死を共にする2人に友情が生まれる。