■アカデミー賞
★作品賞:カサブランカ(マイケル・カーチス)
★監督賞:マイケル・カーチス「カサブランカ」
★主演男優賞:ポール・ルーカス「ラインの監視」
★主演女優賞:ジェニファー・ジョーンズ「聖処女」
※フランスの第二帝政期、ピレーネの寒村ルルド。ある日、貧しい農夫の娘が村はずれの洞窟で泉を見つけ、その水が信仰深い人の病気をいやすというお告げを聞く。その少女ベルナデットは天使の微笑と心の輝きで次々と奇跡を呼び起こす・・・。
★助演男優賞:チャールズ・コバーン「The More the Merrier」
★助演女優賞:カティナ・パクシヌー「誰がために鐘は鳴る」
※スペイン内戦に身を投じたアメリカ青年のつかの間の恋。ゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマンが主演。監督はサム・ウッド。
■ベネチア映画祭:第二次世界大戦のため中止
★この年の主要な作品
◆疑惑の影 監督:アルフレッド・ヒッチコック
※少女チャーリー(テレサ・ライト)の家に、叔父チャーリー(ジョセフ・コットン)がしばらくやっかいになることに。同姓同名のふたりは何かと仲が良いのだが、やがて叔父に殺人容疑がかけられていることが発覚し…。
◆心の旅路 監督:マービン・ルロイ
※1918年。ショーガールのポーラ(グリア・ガースン)は精神病院から逃げ出した記憶喪失の男(ロナルド・コールマン)と出会い、その男と暮らし始めるが…。
◆天国は待ってくれる 監督:エルンスト・ルビッチ
※「僕は女性を泣かせてばかりだったから、当然地獄に決まってます。」ヘンリー(ドン・アメチー)はあの世の入り口で閻魔大王にそう告白し、審判を仰ぐ。閻魔大王は、ヘンリーの70年余りの"女性遍歴"を聞いてみようと気まぐれを起こす。フラッシュバックで語られる人生と女たち・・・。最愛の妻役にジーン・ティアニー。ドン・アメチーは、『コクーン』などで年を経てから再び注目された。