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1950年代

1957年の映画(DVD)

1957年の映画(DVD)

アカデミー賞

★作品賞:「戦場にかける橋」監督:デビッド・リーン
※第2次世界大戦下のビルマ戦線における日本軍の連合軍捕虜収容所。捕虜たちは日本軍の架橋建設工事に従事することになり、その技術をもつイギリス軍将校(アレック・ギネス)は日本軍将校(早川雪州)に反発しながらも、あくまで自らのプライドをもって事にあたり、やがて橋は完成するが…。主題曲は『クワイ河マーチ』

★監督賞:デビッド・リーン「戦場にかける橋」
デヴィッド・リーン」監督は、異文化の衝突の中で紡ぎ出される人間のプライドと、すべてを無にしてしまう戦争の愚かしさを両立して描いた。

★主演男優賞:アレック・ギネス「戦場にかける橋」
※アレック・ギネスは微妙な心境の変化を見事に演じた。

★主演女優賞:ジョアン・ウッドワードイブの三つの顔
※製作・監督・脚本:ナナリー・ジョンソン。地方都市に住む平凡な主婦イブ・ホワイト(ジョアン・ウッドワード)は突然の頭痛と記憶喪失に悩まされるようになり、夫とともに精神科を訪れる。そこで彼女はルーサー医師(リー・J・コッブ)から、おとなしく従順なイブ・ホワイト、遊び好きなイブ・ブラック、そして治療中にさらに現れた聡明な貴婦人イブ・ジェーンと、自分が多重人格者であることを知らされる。日本では劇場未公開。

★助演男優賞:レッド・バトンズサヨナラ
※レッド・バトンズはグルーバー少佐の同僚のケリー役。

★助演女優賞:ミヨシ・梅木サヨナラ
※監督:ジョシュア・ローガン。朝鮮戦争の撃墜王グルーバー少佐は、転勤で来日。ある日グルーバー(マーロン・ブランド)は、松林歌劇の花形スター、ハナオギ(高美以子)と偶然会い、恋に落ちる。その頃、日本人との結婚がご法度とされる中で、ハナオギは別れを決心するが、必死に結婚を説くグルーバーの愛に、ふたりは改めて将来を誓い合うのだった。梅木ミヨシはカツミ役で唯一の日本人オスカー女優となった。


ベネチア映画祭

★作品賞:「大地のうた」監督:サタジット・レイ
※ベンガルの片田舎で育ったオプーは、出稼ぎに行った父の留守を母と姉とで守っていた。そんな一家に伯母が転がり込み、生活が急変する。サタジット・レイの衝撃のデビュー作にして、世界中の映画賞を総ナメにした感動ドラマ。

★主演男優賞:アンソニー・フランシオサ「夜を逃れて」

★主演女優賞:シドラ・リテンベルク「Malva」


カンヌ映画祭

★パルムドール:「友情ある説得」監督:ウイリアム・ワイラー

★監督賞:ロベール・ブレッソン「抵抗(レジスタンス)」
※ロベール・ブレッソン監督の他の映画には、「バルタザールどこへ行く」「スリ」「ジャンヌ・ダルク裁判」「少女ムシェット」「ブローニュの森の貴婦人たち」「田舎司祭の日記」「ラルジャン」などがある。

★主演男優賞:ジョン・キッツミラー「平和の谷」

★主演女優賞:ジュリエッタ・マシーナカビリアの夜
※監督:フェデリコ・フェリーニ。娼婦カビリア(ジュリエッタ・マシーナ)は、いつも男にだまされていたが、何度男に裏切られようと彼女には夢があった。純粋無垢な心を失わなければ、いつか幸せな人生を歩めると信じていたのだ。真に愛してくれる男を純粋な心で待ちつづける彼女の前に、ある日オスカル(フランソワ・ペリエ)という男が現れ、カビリアに求婚した。ついに夢がかなうという幸福でいっぱいのカビリアは、彼のもとに走って行くのだったが・・・
フェリーニとマシーナ夫妻の他の映画には、「魂のジュリエッタ」「ジンジャーとフレッド」「」「」などがある。

★審査員特別賞:
☆「地下水道」(ポーランド)

☆「第七の封印」(スェーデン)
※監督:イングマール・ベルイマン。ペストが蔓延し魔女狩りが横行する中世を舞台に、宗教に回答を求める騎士の姿を描いた人間ドラマ。マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランドほか出演。


★この年の主要な作品

◆「十二人の怒れる男」監督:シドニー・ルメット
※17歳の少年による殺人事件の裁判で、12人の陪審員中11人は有罪に投票するが、ひとりだけ証拠に疑問を持ち無罪を主張。白熱する議論と説得の中、ひとり、またひとりと無罪の方へ心が傾いていく。レジナルド・ローズのTVドラマの映画化。ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、ジャック・ウォーデンらの名演技と、シドニー・ルメットのサスペンスフルな演出はまさに映画的で必見。

◆「情婦」監督:ビリー・ワイルダー
※ロンドン郊外に住む金持ちの未亡人が殺され、その容疑者レナード(タイロン・パワー)はロンドンきっての弁護士ロバーツ(チャールズ・ロートン)に弁護を依頼する。やがて裁判が始まり、レナードに反感を抱く妻クリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)が検察側の証人として出廷してきた。二転三転のどんでん返しによるスリリングな展開。最後に「決して結末を口外しないように」とのナレーションも入る。

◆「死刑台のエレベーター」監督:ルイ・マル
※医師ジュリアン(モーリス・ロネ)は、社長夫人(ジャンヌ・モロー)との情事を重ねるが、ついに2人にとって邪魔者の社長を殺害すべく完全犯罪の計画を実行に移す。しかし、その犯行後に乗ったエレベーターが止まってしまい、彼は中に閉じ込められてしまう。ルイ・マル監督25歳のデビュー作。マイルス・デイヴィスのクールなジャズ音楽も見事な効果をあげている。

◆「悲しみよこんにちは」監督・製作:オットー・プレミンジャー
※南フランス海岸の別荘で暮らす17歳のセシル(ジーン・セバーグ)の父レイモン(デヴィッド・ニーヴン)が、デザイナーのアンヌ(デボラ・カー)と再婚することになった。しかしジルはアンヌが気に入らず、レイモンの愛人エルザ(ミレーヌ・ドモンジョ)と共謀して、彼女を破滅へと追いやっていく。フランソーズ・サガン18歳の時の処女長編小説を映画化。

◆「鉄道員」監督・脚本・主演:ピエトロ・ジェルミ
※第二次世界大戦後のイタリア。初老の鉄道機関士アンドレアは、妻サラ(ルイーザ・デラ・ノーチェ)と、長女ジュリア(シルバ・コシナ)、長男マルチェロ(リナート・スペツィアーリ)、末っ子サンドロ(エドアルド・ネヴォラ)の3人の子供と平穏な日々を過ごしていた。しかし、ある日彼の運転する機関車にひとりの若者が身を投げて…。純真無垢な少年サンドロの眼を通して、親子の愛情や夫婦の愛、そして庶民の喜怒哀楽を、詩情豊かに描いている。

◆「野いちご」監督:イングマール・ベルイマン
※ストックホルムで孤独に生きる79歳の老教授が、名誉博士の称号を授与されることになった。式典の日の明け方、自分が葬式馬車の柩に横たわっている夢を見る。車で式典に向かう途中、教授は昔住んでいた屋敷に立ち寄る。そこで野いちごを見つけた彼は、若き日の悲恋を回想する。そして車は式典会場へと向う。往年の名監督でもある主演のヴィクトル・シェストレムは、これが遺作となった。ベルリン国際映画祭金獅子賞受賞。ベルイマンの他の映画作品には、「秋のソナタ」「ある結婚の風景」「ファニーとアレクサンデル」「沈黙」「愛のレッスン」「夏の夜は三たび微笑む」などがある。また、ベルイマン脚本、ビレ・アウグスト監督で「愛の風景」がある。


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