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1950年代

1958年の映画(DVD)

1958年の映画(DVD)

アカデミー賞

★作品賞:「恋の手ほどき」監督:ビンセント・ミネリ
※社交界の花形になる教育を大伯母から受けている下層階級の少女ジジ(レスリー・キャロン)は、なぜみんなが恋にばかり夢中になるのか分からない。プレイボーイとしてゴシップにこと欠かないガストン(ルイ・ジュールダン)とも気楽に遊びに行く。ところがそのガストンが彼女に本気になってしまった。教師役にハーミオン・ジンゴールドモーリス・シュバリエ

★監督賞:ビンセント・ミネリ恋の手ほどき
※MGMミュージカル最後の傑作であり、アカデミー賞9部門で受賞した。
★主演男優賞:デビッド・ニーブン旅路
※監督:デルバート・マン。海辺の町ボーンマスの冬。女主人クーパー(ウェンディ・ヒラー)の小さなホテルには、偽りの手柄話ばかりするポラック大佐(デヴィッド・ニーブン)、見栄っ張りの貴婦人を母に持つ内気なシビル(デボラ・カー)、作家マルコム(バート・ランカスター)らが集っていた。そこへ、マルコムに暗い影を負わせる原因となった元の妻アン(リタ・ヘイワース)がホテルに現れたことから、彼らの静かな生活に歪みが生じていく…。

★主演女優賞:スーザン・ヘイワード私は死にたくない」(VHSのみ)
※「私は死にたくない」は、ロバート・ワイズ監督作。金髪美人のバーバラ(スーザン・ヘイワード)はすでに、幾つかの罪を重ねていたが、よき妻であり、よき母であった。1952年3月9日、カルフォルニア州バーバンクで老婦人が惨殺され、札つきの前科者である2人の男が逮捕されたとき、一緒にいたバーバラも共犯とされて捕った。彼女にはアリバイがあった。事件の夜は夫ヘンリーの麻薬を止めさせようとして激しい口論となり、夫はそのまま家を飛び出したのだ。警察は嘘発見器にかけようとする。だが彼女が拒否すると尋問は打ちきられ、警察は彼女を有罪と結論づける。カルフォルニアの新聞は、最初から犯人として扱っていた。無罪を証明するには、夫を見つけ出さなければならない。だが、弁護費用は余りにも少なかった。1人の女の囚人が、彼女にアリバイをでっちあげることをすすめ、彼女はついこの話に乗ってしまう。すると、サムという男が面会に来て、事件の夜、モーテルに2人が泊っていたことにするといった。「ほんとうはやったんだろう」とサムはしつこくきき、彼女がそれを認めなければ、偽証罪になるから助けられないといった。仕方なく、彼女はやったと言ってしまう。


★助演男優賞:バーヅ・アイブス大いなる西部
※監督:ウィリアム・ワイラー。東部出身のジム(グレゴリー・ペック)は、牧場主テリルの娘パット(キャロル・ベイカー)と結婚するためにテキサスに赴いた。しかしテリル家は水源地をめぐってヘネシー家と争っており、またパットを想うテリル家の牧童頭のスティーヴ(チャールトン・ヘストン)はジムを敵視。非暴力主義者のジムはこれらの物事をすべて合理的に解決しようとするが…。バール・アイヴスはテリル家と敵対するヘネシー家の当主役。

★助演女優賞:ウェンディ・ヒラー旅路


ベネチア映画祭

★作品賞:無法松の一生稲垣 浩
※小倉の人力車夫・松五郎(三船敏郎)は喧嘩っぱやいが人情に厚い名物男。そんな彼が陸軍大尉の家族と知り合いになり、大尉の戦死後、未亡人よし子(高峰秀子)とその子どもに愛情を持って奉仕し続けていくが…。稲垣浩監督が戦時中の1943年に監督した名作を、同じ脚本(伊丹万作)でカラー・リメイク。戦時中の作品は軍部の検閲によってカットされており、その無念の想いを15年後の日本映画黄金期のこの映画にぶつけた。

★主演男優賞:アレック・ギネス「馬の口」

★主演女優賞:ソフィア・ローレン「黒い蘭」


カンヌ映画祭

★パルムドール:戦争と貞操[鶴は翔んで往く](ミハイル・カラトーゾフ

★監督賞:イングマール・ベルイマン女はそれを待っている」(VHSのみ)

★主演男優賞:ポール・ニューマン長く熱い夜」(VHSのみ)

★主演女優賞:該当なし

★審査員特別賞:「ぼくの伯父さん」(仏)監督・主演:ジャック・タチ

★国際批評家賞:「VENGEANCE」(スペイン)


★この年の主要な作品

◆「熱いトタン屋根の猫」監督:リチャード・ブルックス
※アメリカ南部の旧家、当主のビッグ・ダディ(バール・アイヴス)は癌に侵されているが、本人はそのことを知らない。彼に溺愛されている息子ブリック(ポール・ニューマン)は酒びたりで妻マーガレット(エリザベス・テイラー)とも上手くいっていない。そんな折、父の財産を目当てに長男夫婦が帰省してきた。テネシー・ウィリアムズの戯曲を映画化。まさに熱いトタン屋根の上で猫がのたうちまわるような家族の愛憎劇が繰り広げられる。ブリックが同性愛者であるという設定も、当時としては衝撃的だった。演技派への転向を図ったリズが熱演。

◆「めまい」監督:アルフレッド・ヒッチコック
※高所恐怖症のために刑事を辞めた男(ジェームズ・スチュワート)が、友人から妻(キム・ノヴァク)の監視を依頼される。やがて彼女は教会の鐘楼から飛び降りてしまうのだが、彼女を止めることのできなかった彼はそれがトラウマとなり、やがて街で彼女そっくりの女性と出会うが…。あらゆるところにめまいを感じさせる効果をもたらすヒッチコックの演出の妙。

◆「手錠のままの脱獄」監督:スタンリー・クレイマー
※手錠でつながれた白人(トニー・カーチス)と黒人(シドニー・ポワチエ)。護送車が事故を起こし、二人は脱出に成功する。互いに激しく憎み合い、生き延びるためには裏切りさえも辞さない二人。だが、警察の手が伸び、次第に協力せざるを得ない状況になってくる。アカデミー賞オリジナル脚本賞、撮影賞受賞。

◆「恋人たち」監督:ルイ・マル
※平凡な毎日から逃れるように愛人との密会を重ねているジャンヌ(ジャンヌ・モロー)。ある日、車が故障して途方に暮れている彼女の前に、若い考古学者ベルナール(ジャン・マルク・ボリー)が現われる。庭に出たジャンヌは夜空を見つめながら「夜は美しい」と呟くとすぐに「夜は女性なり」とベルナールが応じる。2人が持っていたグラスがぶつかり、その音が夜の闇に響く。そしてジャンヌの手とベルナールの手が重なり合い、2人は熱く長い抱擁をする。ブラームスの弦楽四重奏が流れるなか、映画史に残るラヴシーンは続く。

◆「モンパルナスの灯」監督:ジャック・ベッケル
※1917年のモンパルナスを舞台に、結核に冒されながらも情熱的な創作活動を続けたモジリアニ(ジェラール・フィリップ)と、恋に落ちたジャンヌ(アヌーク・エーメ)との苦悩と悲恋の生涯を描く。

◆「灰とダイヤモンド」監督:アンジェイ・ワイダ
※アンジェイ・ワイダの映画は「灰とダイヤモンド」「地下水道」などの歴史的傑作もVHSのみの発売であり、DVD化されていない。


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