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1970年代

1971年の映画(DVD)

1971年
アカデミー賞
★作品賞:フレンチ・コネクションウィリアム・フリードキン
※フレンチ・コネクションとはフランスとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート。マルセイユからニューヨークへ密輸される3200万ドルのヘロインをめぐって、NY市警の敏腕刑事ポパイことドイル刑事(ジーン・ハックマン)と相棒ラソー刑事(ロイ・シャイダー)が、国際麻薬シンジケートの黒幕を追い詰める!NY市警麻薬捜査課のイーガン刑事とグロッソ刑事という実在の刑事がモデルとなっている。
★監督賞:ウィリアム・フリードキン「フレンチ・コネクション」
※フリードキン監督が映画化を決意したのも、実際にイーガン刑事と会い、その魅力に惚れたからで、一年間イーガン刑事を追跡取材し、その取材に基づいて徹底的に彼の人間性を分析した。
★主演男優賞:ジーン・ハックマン「フレンチ・コネクション」
※イーガン刑事のお母さんがこの映画を観て言った。「なんだ、どうせ本物の刑事を使うなら、うちの息子を主役にして欲しかった。」
★主演女優賞:ジェーン・フォンダコールガール
アラン・J・パクラ監督。真夜中のニューヨークを舞台にした、孤独な捜査官と裏の世界に生きる女の姿を描き、アメリカの暗部を暴いた異色サスペンス。反戦運動の闘士であったジェーン・フォンダは当初アカデミー賞受賞を拒否するつもりだったが、友人に「同志達を勇気づけるためにも受賞すべきだ。」と説得された。
★助演男優賞:ベン・ジョンソンラスト・ショー
ピーター・ボグダノヴィッチ監督。1951年、テキサスの小さな町アナリーンには古びた小さな映画館「ロイヤル」があった。そこは若者たちがデートできる唯一の場所であり、ソニー(ティモシー・ボトムズ)やデュアン(ジェフ・ブリッジス)ら若者たちはカウボーイの生き残りでもある経営者サム(ベン・ジョンソン)を尊敬している。しかし、やがてサムが死に、ソニーは朝鮮戦争へ出兵する。
★助演女優賞:クロリス・リーチマン「ラスト・ショー」
※クロリス・リーチマンはソニーと関係を持つフットボールコーチの妻ルース。他の出演作には、 ジェームズ・L・ブルックス監督の「スパングリッシュ(2004年)」、テリー・ツワイゴフ監督の「バッドサンタ(2003年)」がある。

ベネチア映画祭
※公式受賞作品の選出なし

カンヌ映画祭
★パルムドール:恋(ジョセフ・ロージー
※ジョセフ・ロージー監督のたの作品には、戦災孤児を描いた「緑色の髪の少年」、トロツキー暗殺事件を基にした「暗殺者のメロディ」、貴族の没落を描いた「召使」、ナチスのユダヤ人排斥運動をアラン・ドロン主演で描いた「パリの灯は遠く」、イギリスの上流階級の偽善に着目した「できごと」、男を狂わせる魔性の女エヴァをジャンヌ・モローが演じた「エヴァの匂い」、ロリン・マゼール指揮、パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団によるモーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」がある。
★主演男優賞:リカルド・クッチョーラ死刑台のメロディ
ジュリアーノ・モンタルド監督。1920年代に起こった「アメリカ史の汚点」と言われるサッコ=ヴァンゼッティ事件を基に映画化。靴屋のサッコと漁行商人のヴァンゼッティは拳銃所持の密告により逮捕されてしまう。しかし、逮捕の理由は別の身に覚えのない強盗殺人だった。音楽はエンニオ・モリコーネ
★主演女優賞:キティ・ウィン哀しみの街かど
ジェリー・シャッツバーグ監督。ニューヨークを舞台に、青年が現実の生活に傷つき、ドラッグにのめり込んで行く姿を描いた作品。アル・パチーノ初主演作でもある。キティ・ウィンはアル・パチーノと生活を共にし、次第に転落していく女を演じている。
★審査員特別賞:
ジョニーは戦場へ行った(米)
※第一次大戦中の戦場で、ジョニー(ティモシー・ボトムズ)は、目と耳、両手両足を失ってしまう。移送された病院で自らの境遇を理解したジョニーは、絶望のどん底から、少しずつ生きる希望を見いだしていく。モノクロームの美しい画面で極限状態に陥った人間を主人公に静かに反戦を訴える戦争ドラマ。監督ダルトン・トランボはハリウッドの「赤狩り」の犠牲となり投獄された経験を持つ。出所後、「ローマの休日」「スパルタカス」「いそしぎ」などの脚本を書きつつ、自ら資金調達をして本作を完成させた。65歳にしての監督デヴューであった。
☆パパ ずれてるゥ!
★国際批評家賞:ジョニーは戦場へ行った(米)

★この年の主要な作品
ベニスに死す 監督:ルキノ・ビスコンティ
※舞台となっているのは現在はベネチア映画祭が開かれるベニス・リド島。静養のため島を訪れた老作曲家(ダーク・ボガード)は、ふと見かけた美しい少年タジオ(ビョルン・アンドルセン)に心うばわれる。ビスコンティは「この作品は私の生涯の夢だった」と語っており、トーマス・マンの原作に改編を加え、主人公の設定を文学者からマーラーを模した作曲家として映画化した。マーラーの楽曲をバックにして始まる導入部からして、魔力のような美しさを持った映画である。
時計じかけのオレンジ 監督:スタンリー・キューブリック
※麻薬、暴力、盗みなど悪の限りを尽くす不良グループのリーダー・アレックス(マルコム・マクドウェル)は、仲間の裏切りで捕まった。服役中に、悪人を善人に変える洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって釈放される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。暴力が暴力を産む近未来の世界を描いたキューブリック作品で最もカルトな人気があるバイオレンスSF。
ダーティハリー 監督:ドン・シーゲル
※サンフランシスコで女性が狙撃される事件が発生した。捜査にあたるのは、「ダーティハリー」の異名をもつハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)。やがて「さそり」と名乗る犯人から「十万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫状が届き、予告どおり、次々に無差別殺人が繰り返される。
黒いジャガー  監督:ゴードン・パークス
※ある日シャフト(リチャード・ラウンドツリー)は、ハーレムのボスから、誘拐された娘を捜し出す仕事を引き受ける。やがて誘拐事件はハーレムをのっとろうとする一味の企てであることを知ったシャフトは、黒人過激派グループのリーダーらと協力して奪回作戦を開始する。私立探偵シャフトが活躍するアクション映画シリーズの第1作。1970年代のブラック・シネマ・ブームを決定づけた作品。シリーズは、クイーンズの黒人ギャングと白人マフィアの抗争にシャフトが巻き込まれる「黒いジャガー / シャフト旋風」、アフリカ連合から黒人奴隷売買組織の調査を依頼されたシャフトが、奴隷としてアフリカへと潜入する「黒いジャガー / アフリカ作戦」と全3作で、後にサミュエル・L・ジャクソン主演でリメイク版『シャフト』が製作された。
屋根の上のバイオリン弾き 監督・製作:ノーマン・ジュイソン
※ウクライナに住むユダヤ人一家の長テビエ(トポル)は信仰と伝統を重んじていたが、5人の娘たちが次々と伝統を無視した結婚を求めるようになり、困惑する。一方、政情不安からユダヤ人は国外追放の仕打ちを受ける。長女が嫁ぐ日にみんなが歌うのが名曲「サンライズ・サンセット」。アカデミー賞撮影賞と音楽[編曲・歌曲]賞を受賞。
おもいでの夏 監督:ロバート・マリガン
※ハーミー(ゲイリー・グライムズ)と親友のオスカー(ジェリー・ハウザー)とベンジー(オリヴァー・コナント)ら多感でナイーブな少年たちがひと夏の体験をとうして大人に成長していく過程を描く青春群像劇。音楽はミシェル・ルグラン
激突! 監督:スティーブン・スピルバーグ
※ハイウェイで乗用車を走らせる男(デニス・ウィーバー)が、追い越したトラックに執拗に付け狙われる。弱冠25歳のスティーブン・スピルバーグが監督し、その才能を世に知らしめた伝説のサスペンス。最初ヨーロッパで評判になり、アメリカで公開されたのは10年後の1981年であった。


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