■アカデミー賞
★作品賞:カッコーの巣の上で
※原作はケン・キージーの『カッコーの巣の上で
★監督賞:ミロス・フォアマン「カッコーの巣の上で」
※チェコスロヴァキア出身。両親はアウシュヴィッツで亡くなったという。プラハの映画学校で学びチェコで映画作りをしていたが、チェコ事件を機にアメリカにわたり、1975年にアメリカの市民権を取得した。1984年に「アマデウス
★主演男優賞:ジャック・ニコルソン「カッコーの巣の上で」
※ジャック・ニコルソンの演技は、「他のハリウッドスターがアマチュアに見える」と賞賛された。
★主演女優賞:ルイーズ・フレッチャー「カッコーの巣の上で」
※ことごとくマクマーフィーと敵対するラチェッド婦長役。殺してしまいたいほど憎らしいと言われた名演だった。
★助演男優賞:ジョージ・バーンズ「ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ」
※ジョージ・バーンズの他の出演作は、アルフレッド・ヒッチコック監督「白い恐怖
★助演女優賞:リー・グラント「シャンプー
※ハル・アシュビー監督。ビバリーヒルズの美容院に勤める美容師のジョージ(ウォーレン・ベイティ)は、もてすぎて身が持たないほどのプレイボーイ。そんな彼が、自分の店を持つべく愛人のひとりフェリシア夫人(リー・グラント)の夫レスター(ジャック・ウォーデン)に資金協力を申し出るが、そこで彼はかつての恋人ジャッキー(ジュリー・クリスティ)と再会。彼女は今、レスターの愛人でもあった。主人公の恋人役にゴールディ・ホーン。リー・グラントは有閑マダムをひょうひょうと演じた。
■ベネチア映画祭
※開催中止
■カンヌ映画祭
★パルムドール:小さな火の歴史(モハメド・ラクダール・ハミナ)
★監督賞:ミッシェル・ブロー「公の秩序」
★主演男優賞:ビットリオ・ガスマン「女の香り」
※ビットリオ・ガスマンの他の出演作は、キング・ビダー監督、オードリー・ヘプバーン, ヘンリー・フォンダ主演の「戦争と平和
★主演女優賞:バレリー・ペリン「レニー・ブルース
※ボブ・フォッシー監督。自らの生い立ち(ユダヤ人)や人種差別を過激な笑いに変えていくレニー・ブルース(ダスティン・ホフマン)は、妻との離婚を契機に麻薬に溺れるようになり、やがてその名声を失っていく。(バレリー・ペリン)はストリッパーだったレニーの妻ハニー・ハーロウを熱演した。
★審査員特別賞:カスパー・ハウザーの謎
※17歳になるまで地下牢に繋がれ、人間の存在すら知らなかったカスパー・ハウザーが、文明社会に解き放たれ人々の好奇の視線にさらされる。実在した謎の人物カスパー・ハウザーの視線を通して、現代の人間の醜悪さ、残酷さを描いた異色作。出演はブルーノ・S, ヴァルター・ラーデンガスト。
★国際批評家賞:
☆旅芸人の記録
※1939年から1952年、旅芸人一座の巡業の日々を通して、圧政、戦争、占領、叛乱、ギリシャが生きた現代史を描いた叙事詩。全編をワンシーン・ワンカットの連続で貫き、圧倒的な映像美で世界に衝撃を与えた。軍事政権下、4年の歳月をかけて製作されたアンゲロプロス執念の映画。
☆ガスパー・ハウザーの謎(独)
★この年の主要な作品
◆狼たちの午後
※72年8月22日、ニューヨーク。ブルックリンの銀行に、ソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)、そしてロビーの3人組が強盗に入る。ロビーが怖気づいて逃げだしたところへ、警察から電話がかかる。「包囲した。投降しろ」。ソニーとサルの2人は9人の銀行員を人質に立てこもる。うだるようなニューヨークの暑さが伝わる迫真のロケが見事。他にペニー・アレン、サリー・ボイヤー、キャロル・ケイン、ジェームズ・ブロデリック、チャールズ・ダーニング。
◆バリー・リンドン
※18世紀ヨーロッパの成り上がり貴族バリー・リンドン(ライアン・オニール)の恋と野心、決闘と詐欺の半生を、徹底したリアリズムで描いた大河ドラマ。時代考証はもちろん、ライティング、美術、衣装に至るまで、完璧主義者キューブリックは見事に18世紀を再現。又、この時代のムードを忠実に再現するため、ロウソクの光だけで撮影出来るレンズを求めてNASAのために開発されたレンズを探し出しこの映画のために使用した。他の出演者は、レディー・リンドンにマリサ・ベレンソン、スパイ嫌疑をかけられていたギャンブラーのシュヴァリエ・ド・バリバリにパトリック・マギー、バリーを脱走兵と見抜くプロイセンの将校ポツドルフ大尉にハーディ・クリューガー。
◆ジョーズ
※アミティビルで、サメに襲われた女性の死体があがった。保安官ブロディ(ロイ・シャイダー)や海洋学者(リチャード・ドレイファス)は海水浴場の閉鎖を進言するが、そこが市の収入源であるため、市長は耳を貸さない。悲劇はさらに起こり、ブロディたちは漁師クイント(ロバート・ショウ)の船でサメ退治に向かう。スピルバーグが、弱冠27歳にして作りあげ、それまでの興行成績を大幅に塗り替えたメガヒット作。
◆デルス・ウザーラ
※20世紀の初頭に、シベリアと中国・東北地方の国境地帯の地図を作成した帝政ロシア時代の探検家アルセーニエフ(ユーリー・サローミン)と、彼のガイドを務めた老猟師デルス・ウザーラ(マキシム・ムンズク)の終生変わることのなかった厚い友情を、黒澤明監督が広大なシベリアの大地を背景に描いた大作。
◆ロッキー・ホラー・ショー
※ブラッド(バリー・ボストウィック)とジャネット(スーザン・サランドン)のカップルは、婚約したことを恩師に報告すべく郊外へ車を走らせるが、途中雷雨で道に迷い、フランクン・フルター博士(ティム・カリー)の古城へとたどりつく。しかし、そこではモンスターのごとき面々によるパーティの真っ最中であった。1973年にロンドンで初演され大ヒットしたR・オブライエンの原作・作詞・作曲によるロック・ミュージカルの映画化。
◆トミー
※ノラ(アン・マーグレット)は結婚して幸せに過ごしていたが、夫は第二次世界大戦で戦死する。ノラは戦争後に男の子トミー(ロジャー・ダルトリー)を産む。やがてノラはキャンプ場のオーナーフランク(オリバー・リード)と付き合う。だが戦死したと思っていたトミーの父親が二人の前に現れた。フランクは勢い余ってトミーの父親を殺してしまい、トミーは偶然、殺人現場を目撃してしまう。トミーは精神的ショックから〔見えず 聞こえず 話せず〕の三重苦になる。1969年に発表され、ロック史上に「ロック・オペラ」という新たなコンセプトを確立した金字塔的アルバム、ザ・フーの「トミー」の映画化で、多くの評論家に「絵画、オペラ、音楽、演劇などいかなる芸術でも到底追いつかない、20世紀最高の芸術」と言わしめた歴史的傑作。他に、ピンボールの魔術師にエルトン・ジョン、伝道師にエリック・クラプトン、麻薬の女王にティナ・ターナー、専門医にジャック・ニコルソン、アーニー(叔父)にキース・ムーンが出演している。
◆グレートハンティング
※全ての歴史を、狩るものと狩られるものの闘争の歴史と捉えた残酷ドキュメンタリー。人間がライオンに襲われるシーンを始め、人間狩りの一部始終などショッキングなシーンが全篇にわたって収められている。「やらせ」かどうかはご自分の目で確かめて下さい。・
◆続エマニエル夫人
※シリーズ第2弾。前作で性の喜びに目覚めたエマニエル夫人(シルヴィア・クリステル)が、舞台を香港とバリに移しその妖艶な魅力で奔放なセックスに明け暮れ、清純な美少女アンナマリア(カトリーヌ・リヴェ)に官能の悦びを教えていく。前作より性描写がより直接的で過激になった。
◆O嬢の物語
※O嬢(コリンヌ・クレリー)が恋人(ウド・キア)に連れてこられた館で、男たちへの奉仕を強要された。ポアリーヌ・レアージュ原作の官能小説「O嬢の物語
◆風とライオン
※1904年、列強の陰謀渦巻くモロッコのタンジールで、アメリカ人女性イーデン(キャンディス・バーゲン)とその子供達が誘拐された。首謀者のリフ族首長ライズリ(ショーン・コネリー)はルーズベルト大統領(ブライアン・キース)にリフ族の領土の承認とモロッコの実権を握る知事の首を要求。選挙を目前に控えていたルーズベルトは夫人奪還のために大西洋艦隊を派遣。ここに一度も会ったことのない男同士の戦いが始まった。
◆ミッドウェイ
※真珠湾奇襲に成功した日本海軍は、翌1942年6月、ミッドウェイ攻略を計画し、山本五十六(三船敏郎)率いる連合艦隊は再び太平洋へ向かう。しかし、米軍は日本軍の暗号を解読し、これを迎え撃つ。その中には、息子がハワイの日本人と相思相愛になっていることに苦悩しているガース大佐(チャールトン・ヘストン)の姿もあった。南雲長官役は『ダイ・ハード
とても詳しい内容に驚いています。
映画や音楽などからイメージして、拙い画を描いていますが、知識は乏しいものでお恥ずかしい限りです。
こちらからもTBさせていただきますね♪
コメント&TB有難うございます。
ブログ「扉の扉ー」拝見しました。
素晴しい画と文章!
楽しみが一つ増えました。
有難うございます。