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1970年代

1978年の映画(DVD)

1978年の映画(DVD)

アカデミー賞

★作品賞:「ディア・ハンター」監督:マイケル・チミノ
※マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スチーブン(ジョン・サヴェージ)、スタン(ジョン・カザール)、アクセル(チャック・アスペグラン)の5人は町の製鋼所に勤める親友で、休日の鹿狩りが楽しみだった。ベトナムに徴兵されたマイケル、ニック、スチーブンは偶然、戦場で再会する。しかし、北側の攻勢は激しく、3人は捕虜になってしまう。グループのアイドルで、ニックの婚約者リンダにメリル・ストリープ

★監督賞:マイケル・チミノディア・ハンター
※ベトナム戦争と真っ向から取り組んだ良心作として評価される一方で、アメリカの反体制側や当時の共産圏諸国からは、ロシアン・ルーレットなどベトコンの描き方が悪意と偏見に満ちていると非難された。だが、それがかえってアメリカの映画人の反発や、チミノへの同情を生んだ。

★主演男優賞:ジョン・ボイト帰郷
※監督:ハル・アシュビー。ベトナム戦争に夫である海兵隊大尉ボブ(ブルース・ダーン)が出征した後、ボランテイアで軍の病院で働くサリー(ジェーン・フォンダ)は下半身不随の傷病兵となった元高校の同級生ルーク(ジョン・ヴォイト)と出会い、次第に恋に落ちていき、反戦運動を始めていくが、やがて夫が帰還する。

★主演女優賞:ジェーン・フォンダ帰郷
※「帰郷」は、当時反戦運動家だったジェーン・フォンダが企画した。「ディア・ハンター」や本作の公開がきっかけとなり、この後、「ベトナム後遺症映画」がたくさん製作された。

★助演男優賞:クリストファー・ウォーケンディア・ハンター
※クリストファー・ウォーケンは1943年3月31日ニューヨーク市生まれ。父親はドイツ系、母親はスコットランド系。映画デビュー以前も舞台作品において数々の賞を受賞している。エキセントリックな役柄を得意とする名バイプレーヤーであり、カルト的なファンを多く持つ。また仕事を選ばないことでも有名。スティーブン・スピルバーグ 監督「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でアカデミー助演男優賞ノミネート・英国アカデミー賞助演男優賞受賞。

★助演女優賞:マギー・スミス「カリフォルニア・スイート」
※マーガレット(マギー)・ナタリー・スミスは1934年12月28日生まれ。オックスフォード大学演劇科で学び、1956年に映画デビュー。1969年、『ミス・ブロディの青春』でアカデミー主演女優賞を受賞。イギリス王室よりデイムに叙勲されている。
他の出演作は、「名探偵登場」「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」「眺めのいい部屋 」「天使にラブ・ソングを…」「天使にラブ・ソングを 2」「リチャード三世」「ゴスフォード・パーク」「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ラヴェンダーの咲く庭で」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」など多数。

ベネチア映画祭
※開催中止

カンヌ映画祭
★パルムドール:「木靴の樹」監督・脚本・撮影(編集):エルマンノ・オルミ
※イタリア北部、ポー川流域、ベルガモ地方の寒村。住み込みで生活している小作人の四家族。そのなかのバティスティ家のミネク(オマール・ブリニョッリ)は、神父の説得により、六キロ離れた小学校へ毎日通っている。ある日、彼の履く木靴が壊れてしまい、不憫に思った父親(バティスタ・トレヴァイニ)は、農場のポプラの樹を切り倒して、秘かに新たな木靴を作ってやる。しかし、地主にこのことが伝わり、バティスティ家は、どうすることも出来ずこっそりと見送る小作人仲間を背に、未だ暗い早朝、農場を追放される。プロの俳優は一切使わず、本物の農民達を、太陽の自然光とロウソクの光だけで撮影した。

★監督賞:大島渚愛の亡霊
※原作は中村糸子「車屋儀三郎事件」。1895(明治28)年、北関東のある村。人力車夫儀三郎(田村高廣)の女房せき(吉行和子)は四十を過ぎていて二人の子供がいるのに、三十そこそこにしか見えない。そんなせきは若い兵隊帰りの豊次(藤竜也)と恋仲になり、共謀して夫を殺すが、夫は幽霊となって二人を悩ます。日仏合作で映画化。

★主演男優賞:ジョン・ボイト「帰郷」
※ジョン・ボイトは、NYのカトリック大学で舞台美術、演出、演技を学ぶ。その後、舞台、TV出演へて67年に「墓石と決闘」で映画デビュー。その2年後、「真夜中のカーボーイ」で共演したダスティン・ホフマンと共にアカデミー主演賞候補となった。惜しくも受賞は逃すが、ヴォイトはNY批評家賞を受賞して一躍注目を浴びる。2度目の結婚(後に離婚)で一男一女をもうけ、息子ジェームズは助監督、娘のアンジェリーナは女優になっている。

★主演女優賞:
イザベル・ユベール「ヴィオレット・ノジェール」
※イザベル・ユベールは1955年パリ生まれ。大学時代に演劇に興味を持ち、パリのコンセルバトワールで学び、1971年に「夏の日のフォスティーヌ」でデビュー。ミヒャエル・ハネケ監督・脚本「ピアニスト」、ジャン=リュック・ゴダール監督・脚本「パッション」、フランソワ・オゾン 監督「8人の女たち」、オリヴィエ・ダアン監督「いつか、きっと」などに出演。

ジル・クレイバーグ「結婚しない女」

★審査員特別賞:
ザ・シャウト/さまよえる幻響 監督:イエジー・スコリモフスキー
※精神病院でのクリケット大会で、妻(スザンヌ・ヨーク)と二人で暮らしている電子音楽の作曲家アンソニー(ジョン・ハート)はアボリジニの村で18年間暮らし、魔術を身に付けたという奇妙な患者(アラン・ベイツ)と出会う。その男はシャウト=絶叫で人を殺せるというのだが…。衝撃の音響ホラー。

☆バイバイ・モンキー コーネリアスの夢

★国際批評家賞:
☆大理石の男 監督:アンジェイ・ワイダ
※1950年代スターリン時代のポーランド。主人公は煉瓦工で煉瓦積競争の新記録を打ち立てるところを映画に撮られ、宣伝されたために労働者の英雄として評価され、大理石像になった。今では忘れ去られて放置されていた大理石像を見つけた映画大学の学生。彼女がその男の真実の姿を求めていきながら、 ポーランドの政治的な部分に関わっていく様子をドキュメンタリータッチで描く。アンジェイ・ワイダは1954年、「世代」で映画監督デビュー。「地下水道」「灰とダイヤモンド」 「夜の終わりに」「鉄の男」「パン・タデウシュ物語」など傑作が多いが、DVDは「鷲の指輪」ぐらいしか見当たらない。

☆The Smell of wild Flowers」


★この年の主要な作品

◆「天国の日々」監督:テレンス・マリック
※20世紀初頭。シカゴの鉄鋼所で働いていたビリー(リチャード・ギア)は過ってひとりの男を殺害してしまい、恋人アビー(ブルック・アダムズ)と妹リンダ(リンダ・マンズ)を連れて街を逃げ出し、テキサスへやって来る。やがて、3人はある農場の麦刈り人夫にやとわれた。ビリーはアビーを妹といつわる。安息の場所となるはずだったが、農園主チャック(サム・シェパード)がアビーをみそめてしまったことから物語は一気に悲劇的な結末に向かって進んで行く。ネストル・アルメンドロスがリアルな美しい映像でアカデミー撮影賞受賞。

◆「バディ・ホリー・ストーリー」監督:スティーヴ・ラッシュ
※1956年、テキサス州ラボック。ラジオ放送でロックを演奏した事でホリー(ゲイリー・ビューシイ)たちは町中から非難されたが、音楽への姿勢を崩さなかった。しかし、局の人間がたまたま送ったデモ・テープがNYで大ヒット。メンバーはNYへ招かれ、レコード会社と契約。黒人の音楽だったロックを初めて白人としてアポロ劇場で演奏、黒人たちからも拍手喝采を浴びる。サム・クックとのツアー、TV出演とメンバーは大スターへと上り詰めて行く。ホリーはレコード会社秘書のマリアと結婚。すべてが順風満帆に見えたが・・・後のビートルズなどに大きな影響を与えたアメリカのロック草創期に活躍したミュージシャン、バディ・ホリーの半生。

◆「イッツ・フライデー」監督:ロバート・クレイン
※ロサンジェルスのディスコ「ザ・ズー」には、今夜もDJのボビー(レイ・ヴィット)の声が響いていた。今夜はビッグ・ダンス・コンテストが行なわれる日。ポルシェを乗り回しているオーナーのトニー(ジェフ・ゴールドブラム)もノリノリ。美しく才能のあるシンガー、ニコル(ドナ・サマー)、ダンスよりボーイハントが目当てのOLジェニファー(デブラ・ウィンガー)とマディ(ロビン・メンケン)、5回目の結婚記念日を迎えたデイブ(マーク・ロナウ)と妻のスー(アンドレア・ハワード)、ヒッチハイクでやって来た15歳の女の子たち、フラニー(バレリー・ランズバーグ)とジーニー(テリー・ナン)など、沢山の若者たちが「ザ・ズー」に押しかけ、ザ・コモドアーズの演奏の中、優勝をめざして踊り競う!! DVDは2007年1月31日までの期間限定出荷。

◆「秋のソナタ」監督:イングマール・ベルイマン
※有名なピアニストであった母親シャーロッテ(イングリッド・バーグマン)を7年振りに自宅に招いた娘エヴァ(リヴ・ウルマン)。そこでシャーロッテは脳性小児麻痺の次女レナ(レナ・ニーマン)とも再会する。やがて、エヴァはそれまで内にたまっていた母ヘの怒りを爆発させる。有名なピアニストであり、奔放な恋に生きる母親を、イングリッド・バーグマンが好演しているが、この役は実生活での彼女に最も近いと思わせるものだ。また、1982年に亡くなったバーグマンの遺作となった。

◆「マリア・ブラウンの結婚」監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
※敗戦前夜に結婚し、翌日には夫ヘルマン(クラウス・レーヴィッチュ)を戦場に送り出したヒロイン・マリア(ハンナ・シグラ)の、意志力と打算で混乱の世の中を渡り切ろうとする生き様を通して、ナチ時代から戦後復興期までのドイツを浮彫にした。ハンナ・シグラはこの作品でベルリン映画祭主演女優賞を獲得。DVDは「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーDVD-BOX 1」として、ファンの人気を集めたギャング映画「愛は死より冷酷」、作家としてファスビンダーの本質が発揮された「自由の代償」、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞するなど最も評価された「マリア・ブラウンの結婚」の3作と、短篇「宿なし」「小カオス」を収録。

◆「天国から来たチャンピオン」監督:ウォーレン・ベイティバック・ヘンリー
※ロサンゼルス・ラムズのQBジョー(ウォーレン・ベイティ)は、次の日曜日の試合に出場することが決まっていた。だが、翌日、自動車事故に遭い、気がつくと雲の中で、天使(バック・ヘンリー)につきそわれて天国へと向かっていた。ところが天使長(ジェームズ・メイスン)が調べたところによると、ジョーには、まだ50年もの寿命が残っていた。ジョーは即刻地上に舞い戻ることになったがすでに彼の肉体は火葬された後だった。「幽霊紐育を歩く」(1941年)のリメイク。主人公をボクサーからアメリカン・フットボールの選手に変えている。他に、ジュリー・クリスティ、ジャック・ウォーデン らが出演している。

◆「ビッグ ウェンズデー」監督:ジョン・ミリアス
※1960年代初め、カリフォルニアの海辺の町にはマット(ジャン=マイケル・ビンセント)、ジャック(ウィリアム・カット)、リロイ(ゲイリー・ビジー)を中心とする若者たちが、サーフィンを通じてグループを作っていた。彼らの夢は水曜日にやって来るという世界最大の波ビッグ・ウェンズデーに挑戦することだった。他に、パティ・ダーバンヴィル、リー・パーセル、サム・メルヴィルらが出演している。

◆「スーパーマン」監督:リチャード・ドナー
※高度な文明を誇りながらも崩壊の危機に瀕していたクリプトン星の執行官ジョー・エル(マーロン・ブランド)は自分の息子カル・エル(ジェフ・イースト)を救うためカプセルに乗せ、未開の惑星「地球」へと放出した。直後クリプトン(秘密の星を意味する)は崩壊し、赤ん坊は惑星の遺児となった。放出されたカプセルはアメリカ合衆国カンザス州スモールヴィルに飛来し、そこでジョナサン(グレン・フォード)&マーサ(フィリス・サクスター)・ケント夫妻に拾われた。長らく自分たちに子どものいないことを悩んでいたケント夫妻はその子をクラークと名付け、育てることにした。スーパーマンの実の父をマーロン・ブランド、悪の救世主レックス・ルーサーをジーン・ハックマンが演じている。

◆「ハロウィン」監督・脚本(共同)・音楽:ジョン・カーペンター
※15年前、6歳の時に姉を殺害した少年・マイケルが、収容されていた精神病院を脱走して故郷へ向かった。ハロウィンの夜、子守をするハメになった女学生のローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は、白塗りの不気味な仮面をつけた男を目にする。それはハロウィン・マスクをかぶり残酷な手口で次々と殺人を繰り返すマイケル(トニー・モラン)だった。彼は悪魔の化身でハロウィンの夜に現れる伝説のブギーマンに違いないと確信するマイケルの担当医ルーミス(ドナルド・プレザンス)は、彼は抹殺しようと後を追う。そして、ジョン・カーペンターの音楽が恐怖を煽る。低予算(32万5000ドル)で、しかも撮影期間22日で製作されたが、大ヒットを記録。最も人気のあるホラー映画の1つとなり、2002年までに8の続編が作られた。又、9作目「Halloween 9(仮題)」も2007年製作予定。

◆「ゾンビ」監督:ジョージ・A・ロメロ
※全米各地で、突如として死者たちが蘇り人々を襲い始めた。人々の抵抗もむなしく、ゾンビは勢力を増していった。SWATのロジャーとピーターは、テレビ局に勤める友人のスティーブン、その恋人のフランと共にヘリで脱出を図る。日本公開版では、死者たちの復活する理由を、オープニングで「ある惑星の爆発で、死体を蘇らせる光線が発せられ、それが地球で眠る死者に影響を与えたため蘇った」と説明している。


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この記事へのコメント

  • プル
  • 2007年08月28日 18:29
  • 遅くなりました!
    TBどうもありがとうございます♪

    この記事に記載されてる映画は残念ながら未見ですが、ジョージ・A・ロメロ監督のランド・オブ・ザ・デッドは鑑賞したのですが、ゾンビ映画の鬼才と言われるだけあるなぁと感心しました。
    ゾンビの見せ方が違うって思います。

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