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1980年代

1983年の映画(DVD)

1983年の映画(dvd)

アカデミー賞

★作品賞:「愛と追憶の日々」 監督:ジェームス・L・ブルックス
※親であり一人の女としても生きる、姉妹のように仲の良い母と娘の33年に及ぶ深い絆を描いた感動の人間ドラマ。娘は母の気に入らない男と結婚するが、夫の浮気を知って銀行員と愛し合うようになる。一方母も、隣に住む元宇宙飛行士に惹かれていく。出演は、シャーリー・マクレーン, デブラ・ウィンガー, ジャック・ニコルソン, ジョン・リスゴー, ジェフ・ダニエルズ。

★監督賞:ジェームス・L・ブルックス「愛と追憶の日々
※1940年5月9日ニュージャージー州ノース・バーゲン生まれ。ニューヨーク大学中退後、CBSニュースを経てドキュメンタリー会社で良質なテレビドラマを次々と演出し、エミー賞を受賞。81年、シナリオを書いたのをきっかけに劇場用映画に進出。本作が監督デビュー。初監督作品ながら、アカデミー監督賞、作品賞など五部門を受賞し注目を浴びる。87年の2作目「ブロードキャスト・ニュース」でもNY批評家協会賞の作品賞と監督賞を受賞。97年の「恋愛小説家」では出演者の個性を遺憾なく引き出し、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハントをアカデミー主演賞へと導いた。製作者としても「ビッグ」などをプロデュースしている。他に、「ハリウッド・トラブル」(1994)、「スパングリッシュ」(2004)。

★主演男優賞:ロバート・デュバル「テンダー・マーシー
※「テンダー・マーシー」はブルース・ベレスフォード監督作。結婚生活に失敗し、酒浸りの日々を送る落ちぶれた元カントリーシンガーの再生を情感こめて描いている。
ロバート・デュバルは1931年1月5日カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。大学卒業後、海軍を経てNYのネバーフット・プレイハウスに学ぶ。62年の「アラバマ物語」で映画デビュー。「雨のなかの女」以降はコッポラ作品に無くてはならない存在として「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」などに出演。
本作では男の悲哀を見事に演じて受賞。また自ら5曲を歌い、うち2曲は作詞作曲もしている。製作にも協力していて本作品への入れ込みの程がうかがわれる。

★主演女優賞:シャーリー・マックレーン「愛と追憶の日々
※シャーリー・マクレーンは、1934年4月24日バージニア州の州都リッチモンドで生まれた。俳優のウォーレン・ビーティは弟。サチ・パーカー(Sachiko Parker)は娘。ブロードウェイの舞台を経て、1955年ヒッチコック監督の「ハリーの災難」で映画デビュー。コケティッシュな魅力で人気を博した。ヴェネチア国際映画祭とベルリン国際映画祭でもそれぞれ2回、女優賞を受賞している。

★助演男優賞:ジャック・ニコルソン「愛と追憶の日々
※ジャック・ニコルソンは、1937年4月22日、ニューヨーク市生まれ。若いころはアメリカン・ニューシネマの代表的な製作者であったが、演技の勉強を始め、1958年にデビュー。1969年デニス・ホッパー監督の「イージー・ライダー」で注目され、その後は3度のオスカー受賞など、アメリカを代表する名優にして怪優として活躍。その演技力に対する評価とともに、エキセントリックな言動やゴシップなどの話題にも事欠かない。

★助演女優賞:リンダ・ハント「危険な年
※「危険な年」はピーター・ウィアー監督作。1965年のジャカルタを舞台に、オーストリアの報道特派員と女性イギリス大使館員との恋を描いたラブ・ロマンスで、主演はメル・ギブソン, シガニー・ウィーバー。
リンダ・ハントは、1945年4月2日ニュージャージー州生まれ。シカゴの演劇学校を卒業後、ブロードウェイを始め、全米各地の舞台に立つ。80年「ポパイ」で映画デビュー。
本作では男性カメラマンを強烈に演じて助演女優賞を受賞。小柄(145cm)だが独特の雰囲気を持った個性派女優である。


ベネチア映画祭

★作品賞:「カルメンという名の女」 監督:ジャン・リュック・ゴダール
※銀行強盗の一味カルメンと憲兵隊員である男の禁断の愛を描いた作品であるが、ゴダールがビゼーの楽曲ではなく、ベートーヴェンの『弦楽四重奏曲』をふんだんに使用するなど極めて異色な作品となった。出演は、マルーシュカ・デートメルス, ジャック・ボナフェ。

★主演男優賞:マシュー・モディン、マイケル・ライト、ミッチェル・リヒテンシュタイン、デビッド・アラン・グリア、ガイ・ボイド、ジョージ・スンザ 「ストリーマーズ
※ロバート・アルトマン監督作。ベトナム戦争に赴いて精神の安定を失った兵士達の不安をヴィヴィッドに捉えたデヴィッド・レイブの傑作戯曲を映画化。脚本もデヴィッド・レイブが担当。カメラは兵舎から一歩も出ず、青年達の閉塞的な苛立ちを際だたせていく。

★主演女優賞:ダーリン・デジティム「マルチニックの少年」
※「マルチニックの少年」は、マルチニック島出身の作家J・ゾベルの少年時代の回想した原作を、やはりマルチニック島出身の黒人女流監督ユーザン・パルシーが映画化した。カリブのフランス領マルチニック島、塩の河。ベケと呼ばれる白人たちが所有する砂糖キビ畑で働く黒人の村、通称「黒人街通り」を舞台に島の少年ジョゼの目を通して貧困と矛盾に満ちた1930年代の島の生活を描く。「世界の全ての黒人街に捧ぐ」というパルシーのメッセージが叙情的なスケッチの中にも色濃く浮かぶ作品である。
ダーリン・デジティムは、やさしいけれど厳しく、人間としての誇りを忘れてはいけないと、いつもジョゼに言いきかせている祖母ママンティンを演じた。


カンヌ映画祭

★パルムドール:「楢山節考」 監督:今村昌平
※深沢七郎の同名小説と「東北の神武たち」の映画化。脚本も今村昌平。因習により山に捨てられる老婆とその息子の心の葛藤を描いた人間ドラマ。

★監督賞:
☆ロベール・ブレッソン「ラルジャン
※ニセ札と知らずにそれを使ったイヴォンは告発されて職を失う。強盗の手伝いをして逮捕・投獄され、その間に愛娘が病死、妻とも別れ、自殺をも考える。出所後に世話になった一家とも事件を引き起こす。
ブレッソン監督が80歳を超えて作った悪と狂気の極限を追求した映画。主人公は,「お金(ラルジャン)」か?出演は、クリスチャン・パティ, カロリーヌ・ラング。
ロベール・ブレッソンの他の監督作には、「公共問題」(1934)、「罪の天使たち」(1943)、「ブローニュの森の貴婦人たち」(1945)、「田舎司祭の日記」(1951)、「抵抗 - 死刑囚の手記より」(1956)、「スリ」(1959)、「ジャンヌ・ダルク裁判」(1962)、「バルタザールどこへ行く」(1966)、「少女ムシェット」(1967) 、「やさしい女」(1969)、「白夜」(1971)、「湖のランスロ」(1974)、「たぶん悪魔が」(1977) などがある。

☆アンドレイ・タルコフスキー「ノスタルジア
※20世紀を代表する映像詩人・タルコフスキーが、初めて祖国・ソ連を離れて、亡命先のイタリアで撮った作品。モスクワの詩人・アンドレイが、通訳を伴ってイタリアのトスカーナ地方を訪れる。静かな村の湯治場に着いた彼は、そこで狂人扱いされているドメニコに興味を抱くが、ドメニコは彼に謎めいた言葉を返すのだった。例によって、「水」や「蒸気」、「火」などを象徴的に使い荘厳な映像美を描き上げた。
他にも、「ローラーとバイオリン」(1960年)、「僕の村は戦場だった」(1962年*ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞)、「アンドレイ・ルブリョフ」(1967年)、「惑星ソラリス」(1972年*カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ)、「」(1975年)、「ストーカー」(1979年)、「サクリファイス」(1986年*カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ)といった傑作がある

★主演男優賞:ジャン・マリア・ボロンテ「マリオ・リッチの死」
※ジャン・マリア・ボロンテは、1933年4月9日ミラノ生まれ。1994年12月16日に亡くなる。
他の出演作には、「予告された殺人の記録」(1987年)、「死刑台のメロディ」(1970年)、「東風」(1970年)、「荒野の用心棒」(1964年)、「夕陽のガンマン」(1966年)、「群盗荒野を裂」(1967年)などがある。

★主演女優賞:ハンナ・シグラ「ピエラ 愛の遍歴」
※「ピエラ 愛の遍歴」はマルコ・フェレーリ監督作。夫がいるのに奔放に浮気している母親と娘ピエラの物語。母親を演じたハンナ・シグラの圧倒的な存在感。共演はイザベル・ユペール。
ハンナ・シグラは、1943年12月25日ドイツのシレジア地方(現在はポーランド)生まれの女優・シャンソン歌手。ミュンヘンで演技を学び、1980年代にライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品に多く出演して世界的に知られるようになる。1990年代以降はシャンソン歌手としても活躍している。
1979年の「マリア・ブラウンの結婚」でベルリン国際映画祭女優賞を受賞。
他の出演作に、「リリー・マルレーン」 (1981年) 、「未来は女のものである」(1984年) 、「愛と死の間で」(1991年) 、「百一夜」(1995年) 、「ヴェルクマイスター・ハーモニー」(2000年) などがある。

★審査員特別賞:「モンティ・パイソン 人生狂騒曲」 監督:テリー・ジョーンズ、テリー・ギリアム
※「人生の意味とは何か」をテーマに、誕生から死に至る、人間の諸段階をつづったオムニバス映画。テリー・ギリアムが担当した前編『クリムゾン〜老人は荒野を目指す』と、「出産の奇跡」、「成長と教育」、「互いに戦い合うこと」、「中年」、「晩年」、「死」といったスケッチが、「空飛ぶモンティ・パイソン」のように連なりながら展開する本編『人生狂騒曲』から構成されている。1983年に公開されたモンティ・パイソンの4作目にして最後の映画である。

★国際批評家賞:「ノスタルジア」(伊)監督:アンドレイ・タルコフスキー

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この記事へのコメント

  • Kelly
  • 2007年09月29日 02:05
  • はじめまして!
    TBありがとうございました。
    ホートン・フートが「テンダー・マーシー」でも脚本賞を獲ったということは知っていましたが、映画は見たことなくてロバート・デュバルが主演していたとは初めて知りました。
    おかげでこの映画も見てみたくなりました。
    私のは全然内容のない記事だったので恐縮なのですが、こちらからもTBさせて頂きます。
    またお邪魔させて頂きますね。
  • トシキ
  • 2007年09月29日 07:57
  • Kelly さん コメント&TB有難うございます。
    ブログ面白く拝見しました。
    「コンバット」のロバート・デュバルは私も見ました。ああいう俳優が出ていると必要以上に期待してしまう事ってないですか?
    私もまたお邪魔させて貰います。
    これからもよろしくお願いします。

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  • 「コンバット」とロバート・デュバル
  • コンバットは、毎回ではないけど時々見てるんですね。さすがにこれは再放送でお目にかかったこともなく全てが初めて。あの頃のドラマはゆったりしているけど、その分人間ドラマとしても面白い。サンダース軍曹カッコ
  • 2007-09-29 02:08
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  • 2007-09-30 06:31
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